月コラムPage.1


InfoMoonというメルマガより、心に残ったコラムを記載していこうかと・・・。
あくまで著作権はThe Moon Age Calendar様にあります。


うさぎ
小学唱歌のうさぎに「うさぎ うさぎ なに見て跳ねる 十五夜お月様 見て跳ねる」という歌詞があります。
ウサギは月の出ている晩にはあまり眠らないと言う説や、十五夜の晩には必ず逃げるという言い伝えもあります。
ウサギの目は人間のおよそ8倍程度の感度があり、僅かな光の中でも比較的良く見ることが出来るようです。
このため一般には夜行性と思われていますが、薄暗がりとなる明け方や日暮れ時に最も活発に活動する動物です。
このようなウサギにとって月夜の晩の明るさが一番見やすく行動的になれる明るさなのかも知れません.

十日の月の入るまで、二十日の月の出るまで
旧暦で言うところの、十日月はなかなか沈まず、反対に二十日月はなかなか昇ってこないこと言います。
そのことから、待つ時間の長いことをたとえるときに使います。
また夜遅くまで働くことを指す場合もあります。


iアプリと月
携帯電話でJavaプログラムが動作するようになり、様々なサイトでダウンロードサービスが行われています。
当サイトでもimodeコンテンツを公開していますが、現在は月のデータ算出CGIや月占いの他、月カレンダーの待ち受け画面の配信などとに留まっています。
iアプリを用いた月相表示アプリについては浮動小数点演算が出来ないことなどから、正数演算のみによる算出で精度が保てるようになれば公開したいところです。
せめて10kバイトという制限が緩和されるまで、もう暫く技術進歩を待たなければならないようです。


月待ち行事
特定の月齢の晩に人々が集まって祈りを捧げ飲食を共にしながら月の出を待ち、月を拝み祀ります。
十三夜・十五夜・十九夜・二十三夜・二十六夜などに執り行われますが、地域によっても様々です。また、毎月ではなく決められた月にのみ行うことが多かったようです。
この行事に参加する人は、年齢や性別などによって分けられたり、同じ信仰や職業などを持つものが集まることが多かったようです。
中でも出産や育児の安全祈願として、女性だけが集まることが多かったようです。


月影占い
岩手県や熊本県では、正月の十五夜を月見する地方があります。
このとき、月光によって出来る影で一年の吉凶を占うことがあったそうです。
もしも自分の影がなかったら、その年の内に命を落としてしまうとして恐れられていました。
このほかにも月光の色や見え方による占いも日本各地には存在しています。


日は夜を知らず、月は昼を知らず
月も太陽もこの地に明るさをもたらしてくれますが、お日様は夜のことを知らず、月は夜のことを知らないことの意。
同じような働きをするもの同士であっても、それぞれに理があり、一つが全てを兼ね備えることは出来ないと言う例えです。
太陽だけでも、月だけでも、昼と夜のどちらも明るくする力はないということを言っています。


明月院[月を名に持つ寺社・仏閣]
神奈川県鎌倉市の明月院は、臨済宗建長寺派の寺院で、もとは北条時頼が建立した最明寺の塔頭でした。
後に北条時宗によって再興され弾興寺と改称しますが、明治初頭には次第に衰え明月院だけが残りました。
境内に北条時頼の墓所と時頼廟があり、非公開ですが木像上杉重房坐像(国重文)北条時頼坐像(県重文)明月院絵図(国重文)などが納められています。
6月には紫陽花が寺全域に咲き、別名「紫陽花寺」として広く知られています。


月の起源説[1:兄弟説]
月の起源については様々な説があり、未だ完全に解明されていません。
今日から数回に渡って様々な起源説をご紹介しながら、月の起源について考えてみたいと思います。
古くからある説の一つに地球と月は太陽系成型時から同時に出来たとする兄弟説があります。
太陽系の起源についても未だ多くが謎に包まれていますが、地球・月系の非常に大きな角運動量がうまく説明出来ないことが、現在では有力性を欠く要因となっています。
ある意味で、もっとも自然な考え方とも言えます。


月の起源説[2:親子説]
地球誕生から間もない頃に分裂して月が誕生したとする最も古くからある起源説です。
この説が成り立つためには、月が分裂した際に地球の自転速度が現在よりも遙かに早くなければなりません。
赤道部から遠心力によって月が分裂して行くには地球が約2時間半程度で自転していたことになります。
月には核が無いかあっても非常に小さなものではないかとすることについては、この説では比較的うまく説明が付きますが、地球の自転速度についてはかなり疑問視されています。


月の起源説[3:捕獲説]
もともとは太陽系の別の場所で作られた月が、地球の引力に捕らわれて現在のようになったという説です。
月が地球に比べて岩石の組成が違うことや大きさの比率が以上に大きな衛星であることなどについてうまく説明が付きます。
しかし、引力によって捕獲した月が現在のように安定し、かつ大きな角速度を持っていることなどに対しては、十分な説明が付きません。


月の起源説[4:巨大衝突説]
地球が誕生して間もない頃、火星程度の巨大隕石が衝突し現在の月が出来たとする起源説です。
様々な現象に対して最も柔軟に対応できる説として現在広く支持されている説の一つですが、どっち付かずな部分を持っていることも否定できません。
地球に火星ほどの天体が衝突した際には、その熱エネルギーから地球マントルは一端融解してしまうことになりますが、地球は誕生からこれまで核以外では融解したとする証拠が見つかっていません。
このほかにも様々な部分で巨大衝突説にも解決できない疑問が残されています。


月の起源説[5:まとめ]
5日間に渡って最も一般的に知られている起源説についてご紹介してきましたが、結局のところ現時点において全ての起源説が正しくないように思えてしまいます。
アポロ計画が実行されてから30年以上の年月が経ちましたが、持ち帰ってきた岩石は今も綿密な調査が行われており、様々なことが分かって来ています。
新たなことが判明するに従って、少しずつですがこれまでの起源説がどれも完全ではないことが明確になって来ています。
これらは決して失望を生むものではなく、より明確な真実を追究するための手がかりなのだと言うことは確かです。