追悼記念碑“彰往察来”



****** <追悼実行委員会の歴史> ******

大阪に中国人強制連行があったことを、私たちも知りませんでした。
やっと94年から、体験した生存者を中国から招いたり、中国を訪れたりしてきました。
また98年からは毎年大阪で亡くなった人を追悼する集いを開催してきました。
これからも開催していきたいと思います。
何もしなければ歴史が消えてしまいます。
それは過去の空白の半世紀が教えてくれることです。
地元の歴史を明らかにし、未来に向かって受け継ぐことを
大切にしていきたいと思っています。
こんな悲劇を二度と繰り返してはならないと思います。
そのためにも被害者と仲良くなることこそが大事だと考えています。
 
05年10月23日やっと追悼記念碑“彰往察来”(“日中友好の碑 彰往察来”)が
天保山公園(大阪市の公園)に完成し除幕式の開催に至りました。
ここは連行された中国の人たちが住まわされた場所の一つに近いところです。
実際の場所のほとんどがいまや安治川の河底となってしまいました。
また多くの中国人が安治川を利用して荷物の積み卸しの仕事をさせられました。
安治川河口・天保山公園はそうした“ゆかりの地”です。
歴史を後世まで伝えていきたいと思います。
時々は碑の前で集えたら良いですね。



****** <“日中友好の碑 彰往察来”に刻まれた碑文> ******

 先の戦争において、たとえ戦時下という異常な状況の中とはいえ、多くの中国人が日本国内の鉱山や港湾などにおいて、厳しい労務の中で多くの苦難を与えられました。
 ここ大阪においても、「日本へ強制連行され、大阪で港の荷役を強いられた。」といった体験者の証言もあり、また、「華人労務者就労事情調査報告書」(外務省報告書)において、千人を超える中国人のうち八十人を超える方が、港湾荷役労務などの中で、再び祖国へ帰ることなく亡くなっていることが明らかになりました。
 われわれが心に深く刻み付けて忘れてはならないことは、過去の歴史を教訓として学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。
 この歴史的事実を厳粛に受け止めて、戦争の悲惨さを語り継ぎ、国籍・民族・文化等の違いを超えた相互理解と友好を深め、永遠の世界平和を心から願う気持ちを込めて、ここに日中友好の記念碑を設置します。

  彰往察来とは「過去をあきらかにし、未来を察する」ということ

 2005年6月



****** <追悼記念碑“彰往察来”の趣旨> ******

    歴史を鑑とし、未来に向かおう

 朝鮮半島や台湾を植民地にした日本は、中国大陸へ侵略、さらには東南アジアへと武力侵攻していきました。その歴史の中で大阪はアジア最大の武器製造工場「陸軍造兵工廠」や軍事物資輸送拠点としての大阪港を有し一大軍事都市として役割を担っていました。
 侵略戦争が泥沼化していく中、国内労働力が不足し、これを補うため朝鮮半島や中国大陸から多くの人々を強制的に連行しました。ここ大阪港にも一千人を越える中国人が強制連行されました。
 ある者は日本軍に突然村を囲まれ拉致され、また、ある者は戦闘での捕虜でした。監禁されたまま日本へ連行され、過酷な労働を強いられました。大阪ではいずれも湾岸に投入され、造船所での雑役と安治川沿いで船の荷物を運ぶ荷役の仕事をさせられました。、不十分な食糧、劣悪な生活環境、監督による虐待、あるいは空襲に身を守る術もないまま、一年足らずのうちに八六人もの尊い命が失われました。
 この歴史を忘却せず、平和への礎としなければなりません。
 異境の地で無念の死を遂げた中国人犠牲者を追悼すると共に、日中両国民衆の未来に向けた真の友好と平和を願い、二度と侵略戦争に荷担することなく、平和港大阪、平和都市大阪を築く決意を込めて、ここに追悼碑を建立する。

      大阪中国人強制連行受難者追悼実行委員会



****** <会員へのお誘い> ******

会員になって下さい。入会してくださればニュースを送付します。
メールはこちらまで
色々な声にホットでありたいと思っています。
その他、次のお願いがあります。
◎身近な周りに中国人強制連行のことを拡げてください。
◎季節ごとの草むしりに参加して下さい。
◎当時のことを知る人を探して下さい。どんなことでも情報提供して下さい。
私たちも一生懸命調べていますが分からないことだらけです。
◎皆様の声を中国に伝えたいと思います。メールで送って下さい。
◎この会はカンパで運営しています。
それ以外の何の義務も特典もありません。(^_^)/



****** <追悼記念碑“彰往察来”へのアクセス> ******

大阪市港区築港3丁目 天保山公園内
地下鉄中央線大阪港駅下車、2番出口から北へ徒歩6分

アクセス

このページのTOP
メインページ