砂湯は湯原ダムの下に位置し、入浴は自由ですが、混浴です。
脱衣場も掘立小屋みたいなものが一応男女別になっているけど、男性用に至ってはほとんど囲いもない状態。
そこに行くまではたとえ混浴でも温泉に入ろうと思っていたけど、やっぱり入れなかった。
プロポーション、人にお見せできるようなもんじゃないし・・・もし自慢できるような身体なら、人に無料で見せるのはヤダ。
砂湯の温泉は3つあり、あわせて8人くらいの人が浸かっていました。
若い女の人も1人か2人いました。アベックで来て、彼氏と一緒に入っているツワモノ・・・。
あと女の人は年配のおばあさん。
後は若者とオヤジたち。
もう開放感いっぱいで、みんな素っ裸でも全然平気です。
砂湯はもちろん露天で、一般の道路の傍、ダムからの水が流れる旭川の河岸にあり、決して人目を引かないような場所ではないのです。
いや〜雰囲気に流されるってすごい、何でも出来ちゃう。
わたしと母は、靴下を脱いでズボンを膝上まで捲くり上げ、足を湯に浸けて足湯を楽しみました。
足湯でもすぐぽかぽかになり、気持ちよかった。
わたしたちの隣の温泉では、わたしたちが来たときからずっと、1人のオヤジが湯の中に漂っていて、どうやら少し酒に酔っているらしいのですが、そんなに湯に浸かっていて大丈夫かいな〜と思うほどずっと入っている。
一緒に来たらしいもう1人は湯から上がってヘラヘラしていた。
わたしたちの足が温泉の湯の温かさで痺れた頃、そのオヤジの様子がおかしいことにみんなが気づいた。
半分くらい湯に沈んでいて、ほとんど意識がないようで、男の人たちみんなでそのオヤジを担ぎ上げ、湯から出した。
素っ裸のまま、温泉の岩の上に大の字になっているオヤジ。目のやり場がない。
顔色も悪く、意識も戻らないため、誰かが救急車を呼んだらしく、しばらくするとサイレンを鳴らしながら救急車がやってきた。
「砂湯」の少し手前で車の進入を防ぐために道にフェンスがあるのだが、救急車はそのフェンスを開けてやってきた。
男の人たちは裸のままで、道に止まっている救急車まで、救急隊員の人に付き添ってオヤジを運んでいた。
場合が場合だが、全裸で道に何人もの男の人が立っている光景って異様。
そしてさすが温泉場の救急車、オヤジを車に乗せて病院まで急いでいくと思いきや、サイレンは鳴らしていたけど、車が通り過ぎた後、さっき開錠したフェンスの鍵を、またご丁寧に施錠して行った。
あのオヤジ、大丈夫かな〜