昼食後、観光となった。目指すは景福宮〜。
韓国の大統領官邸のそばを通ってバスは進む。
官邸の周りの道路は終日通行速度が30キロ以下に定められているらしい。
それからアメリカ大使館もすごかった。
この2つは一定間隔で機関銃を持った兵士が直立不動の姿勢で立っていた。
あまりにも動かないのではじめは人形かと思ったくらい。
なんか怖い。
アメリカも韓国も徴兵制度があり、その兵役をこのように過ごす人はどちらかと言えば体の弱い人なのだそうだ。
ひゃー、外はすごく寒いのに身体が弱い人があんなことやっても大丈夫なのかなぁ。
それにしても日本はあまりにものんびりしている。
日本のように平和に過ごすことがどれほど素晴らしいか実感した。
でももし、他の国に突然攻められたら・・・ほんとうにひとたまりもない。
精神的に対処できないだろうな、きっと。
景福宮はだだっ広く、吹きっさらしでとにかく寒かった。
正殿である勤政殿は工事中で、全面足場に被われて何がなんだかわからずじまい。
勤政殿の入口に続く石畳からの石の階段は、身分によって階段のどの部分を使うのか(端か真中か)が厳密に決められていた。
へ〜って感じでガイドさんの話を聴く。
続いて池の中に建つ慶会楼(宴会場)を見たが、池が凍っていてよけいに寒さが身に染みた。
こんなに寒いときにあんなところで宴会できるんかいな?
王の執務室である思政殿、学問所の千秋殿を見学。
あと名前は忘れたけど講堂みたいな建物もあった。
それらはオンドル(床暖房)の設備があった。
オンドルといっても原始的なもので石畳の床下で人が木を燃やしつづけてその石床を温めるものだ。
だから温かくなるまでに1日くらいかかってしまう。
だからずーーっと火を絶やさずにいたらしい。さすが皇帝!!
それぞれの建物は離れて建っている。いちいち外に出て移動するのは面倒だったろうな。
寝る場所もまた別の建物、皇妃の住む建物もまた別。
2DKのアパート暮らしとは大違いだ。(比べるなよ。)
建物の軒はカラフルで、沖縄で見た建物をなんとなく思い出した。
景福宮の敷地の中にある国立民俗博物館にはそのまま歩いて行った。
民俗博物館は、どこも似たようなもの。
印象に残ったのは韓国の冠婚葬祭の様子。
家で、日本の法事(法事ではないのだが)のようにいろいろなご馳走を並べる。
盛り付けがまたすごい。
とにかく上に上に積み上げている、てんこ盛り状態!
チマチョゴリも色彩がカラフルでとてもきれいでした。
あんなの着てみたい、似合わないと思うけど。
その思いは後に実現することになった。