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 MTB 

07.08.11-12 BMSスーパーロングライドツーリング その2

BMSは、
琵琶湖〜松江〜下関の頭文字で、
往復1300kmの超ロングライドイベントですが、
今回は試走に参加というカタチで、
琵琶湖〜松江の1/4区間を走らせてもらった。
って事を先に申し上げておきます。


砂丘に伸びる 自分の影

<その1>から

12
十分にリフレッシュして湯村温泉を出発。
浜坂との分岐も迷わず9号線に。
先のトンネルの前に水を補給したい。
コンビニは見当たらんけど、
「竹中商店」っていう店を発見、
中をのぞいて見た。
中々おばちゃんが出てこなかった。
氷と水は置いて・・・無い?
「水やったら裏の水道から井戸水が出てるから入れて行き。」
「氷・・・家の氷あげるから待っとき。」
裏の水道に案内された。
「しばらく流してたら冷たくなるから待っとき。」
といっておばちゃんは家に。
水道の横にポリバケツに入ったメダカ。
水を頭からかぶる。
良い気持ちや。
そのうち水が冷えてきたので、
キャメルバッグに詰め込む。
おばちゃんがビニル袋2つ氷をくれた。
「1つは刺身を冷やした氷やから、
水筒を外から冷やし。」
おばちゃんの商売っ気ないやさしさに感動しつつ、
先に進む。

13
蒲生トンネルを抜け鳥取県に入った。
程なく200km突破。
しかし海はまだ見えない。
岩見が近づいたので、
イカ墨ソフトを求めてわき道に入る。
ただ、
道を間違えたみたいで9号線に戻った。
もう少し先で海にいくとあるはずが、
道はどんどん登っていく。
目指す網代漁港への分岐は峠の上。
湧き水が見えたんで諦めて休憩。
眼下にやっと海が見えた。


初めて見えた 海

明るいうちに見れて良かった・・・
ここでさっきのゆで卵を1つと、
カロリーメイト1個補給。

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峠を越えると砂丘道路に入る。
周りの景色が砂に囲まれてくる。
キャンプをしている人、
海水浴をしている人、
夕日の中でのんびりした空気が漂う。
海岸を数キロ真っ直ぐ走り、
突き当たりの坂を登ると鳥取砂丘に18時20分到着。
まだお土産やが開いていたので、
急いで梨ソフトクリームを買う。
うまかったが梨・・・といえば梨味かな。
ついでに梨ジュースも購入。
ソフトの後には何か水臭かった。


梨ドリンク100円

日没が近く砂浜がオレンジに染まって綺麗やったんで、
しばらく座り込んでボーッとしていた。


鳥取砂丘 日没前

仮眠を取りたかったけど、
ジロジロ人が見るので座ったままウトウトするに留めた。
夕日が海に完全に沈むのを見届けて、
暗くなる前に鳥取市街へ向けて走った。

15
キューシートをよく読まなかったので、
マトモに9号線を走ったら、
車が多く、
おまけに路肩に砂利がいっぱい落ちていて危なかった。
空港を過ぎる頃には日が暮れて、
景色も分からなくなった。
白兎海岸で道の駅に入った。
10年前はボロいうどん屋やったはずやのに・・・
飲食店以外閉まっていたので、
トイレを済ませて先に進む。
宝木で9号線を外れ、
山に向かって2km走った所に温泉がある。
源泉掛け流しの温泉ってあったけど、
普通の新しい温泉施設やった。
ゆっくり湯に入り、
閉店前まで仮眠を取って休憩した。
ぐっすり眠ってないので回復しても持続しなくなってきた。

16
22時前、
宝来温泉館出発。
外は星が綺麗や。
ちゃんと星座を覚えたいな。
オリオン座と北斗七星とカシオペア座しか分からん。
9号線復帰。
22時15分浜村の外れのコンビニで少し飯を食う。
おにぎりとかにカマ。
野良猫が足元でニャアと鳴く。
一度追い払ったけどまたやってきた。
かにカマを少しあげて出発。
すぐに高速道路との分岐を過ぎ、
青谷に向けて登りが始まった。
もう気温は暑くないけど、
ここの景色は良かったはず。
真っ暗な海を横目に登った。
青谷を過ぎ2つめの坂を登った後、
睡魔がやってきたんで、
小さなバス停で仮眠。
少しだけ復活して出発。

17
泊を過ぎて羽合の近くで公園で休憩。
海の近くやから駐車場に車がいっぱい。
トイレ・自販機があり照明があるので明るい。
落ち着かないのでほどほどに出発。
はわいICで高速と合流、
海岸沿いの長い直線に入った。
5kmほどで北条公園道の駅、
何も無いので通過。
4kmで大栄の道の駅。
スイカソフトが売っているんやけど、
夜中やから無理。
テント屋根の下に木製のすのこを発見、
横になって仮眠することにした。
頻繁に人が通ったけど、
気にしない。

18
大栄を出ても直線が続く。
トラックがあり得ないスピードで追い越していく。
と、
横から若い兄ちゃんの声、
絡まれた?
と思ったら、
「もう一本向こうは知った方が良いよ!」
と言ってた。
旧道か抜け道が山側にあるンやろうな。
まあこのまま走ってもええかな。
長い直線道路が終わり、
街中を走っている途中、
浦安のバス停で仮眠。
先のコンビニでブラックコーヒーを飲んで、
2時20分に出発したけど、
大山町に入ったところでまた睡魔、
消防署の前のバス停でまた仮眠。
いったい何時つくやろうか?

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目が覚めると空腹。
3時40分名和町のコンビニで、
ハンバーガー・ヨーグルト・紅茶を補給。


コンビニにて かなり眠かった

走り出すとまた眠くなったので、
今度は4時15分に、
旧淀江町役場の駐車場で仮眠。
植栽で道路から見えないから、
地面に大の字になって寝た。
目が覚めると空が明るくなってきた。
道が広くなり家が多くなってきて、
米子市街に入った。
駅を横目に市街を離れると、
すぐに島根県に入った。
また眠くなってきた。
バスが走り出す前にもう一回バス停で仮眠。
5時半を過ぎてもう明るいが、
まだ涼しい。
でもまた腹が減ってきたんで、
6時過ぎに安来駅前のコンビニで最後の休憩を取った。

20
パンとフルーツゼリーを食べて出発。
もうすでに暑くなってきた。
東出雲町で、
6人のツーリストとすれ違った。
すれ違いさまに手を上げるだけで何か通じ合うモノがある。
理屈ではない。
右手に中海。


中海 向こう側も走りたかった

海?湖?
景色がいいからどっちでもエエか。
中海が見えなくなって、
町が大きくなってきたら松江市街。
駅へ行く交差点を必死で探して7時21分、
JR松江駅到着。
30時間50分の旅が終わった。
到着証明の切符を買って、
事務局にメールを送って終了を報告。
・・・さてどうしよう?
風呂と着替え。
次にメシやな。
それから・・・帰る準備や。


宍道湖 向こうは温泉街

one point
今回は盛夏で気温も最高の時期やった。
前後日の予定で夜スタートとなったけど、
結果涼しい時間にたくさん走る事ができてよかった。
ただ、
コンビニ以外の補給方法が無くなるので、
コンビニが少ない区間は食料を携帯する必要はある。

国道9号線は交通量が多くトラックも多い。
お盆やから大丈夫と思ってたら、
少ない分スピードを出す車が多かった気がする。
後ろへの視認性を向上させることが大事やね。
道路に赤色点滅灯が着いている箇所があったので、
違う色の点滅灯を1つ持っていくといいかもしれない。

日中は首に冷却バンドをしていたが、
体全体が熱を持つので、
一定間隔で日陰でクールダウンしながら走るのがいい。
別に水分補給しなくても、
日陰で体を冷やすだけでも効果はあると思うで。

日陰があったら、
たとえ登りの途中でも、
迷わず入って休みました。

update 07.08.18

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