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 MTB 

07.08.11-12 BMSスーパーロングライドツーリング その1

BMSは、
琵琶湖〜松江〜下関の頭文字で、
往復1300kmの超ロングライドイベントですが、
今回は試走に参加というカタチで、
琵琶湖〜松江の1/4区間を走らせてもらった。
って事を先に申し上げておきます。


鳥取砂丘の夕日

00
1300kmを走るサイクルイベント、
他人事と思っていたけど、
途中まででもいいよ、
って言われて、
「考えときます」って返したのに、
行くことになってた。
琵琶湖一周から3週間、
準備は何もしていない。
8月10日金曜日。
会社から輪行なんで、
こつこつ準備をしていたはずやのに、
出発前からトラブルが2つ。
1つは仕事が終わらない。
飯を食いはぐれ、
空腹では走れんので夜食を食い終わったのが22時45分。
慌てて用意するが2つめのトラブル、
ショートパンツを忘れた。
仕方が無いので仕事で履いてるチノパンを、
捲り上げて走る事にした。
(パッド付きアンダーパンツがあるだけ良かった)
暑いせいもあり大阪駅で輪行のパッキングに手間取り、
1本乗り遅れる。
23時33分の快速に乗り、
車中少し仮眠を取って0時10分過ぎ大津駅に到着した。
駅前のコンビニはもう閉まってたんで、
切符だけ買って水と食料は途中で補給することにした。

01
12日0時35分大津駅出発。
国道1号に出るまでに自販機で水を買う。
逢坂の峠を越え山科を抜け、
トンネルを越えて京都市内に入る。
祭があったのか夜店を撤収していた。
交通量は少なめなんで、
真っ直ぐ9号線を目指す。
桂川を渡ってしばらくは片側2車線、
トラックより乗用車・タクシーが多め。
1時58分沓掛のサークルK到着。
ロックアイスを少しキャメルバッグに詰め、
ゼリードリンクを飲んでスポーツドリンク1本ホルダーに追加。

02
今回の装備は、
いつものインターマックスアクアに、
フロントバッグとサドルバッグ。
ドリンクホルダーは2つ。
雨具は持たなかったんで、
輪行バッグとカメラと予備ライト・地図をフロント、
チューブと工具をサドルに搭載。
やや容量のあるキャメルバッグには、
帰りの着替えとタオルのみ。
服装は長袖のUVカット速乾シャツに、
ユニクロのドライツータックチノパン。
頭に手ぬぐいを巻いてヘルメット。
今回初は、
登山用品店で見つけた首に巻く冷却バンド。
中にジェルが入っていて濡らすとふくらんで涼しくなる。
保冷材ではないので冷たくは無いが、
これが熱中症対策に効いた。(と思う)

03
沓掛で国道が峠に掛かる。
亀岡までは道が広く明るいんで、
走りやすいが、
ガードレールに赤色点滅灯が点いているので、
こっちが目立たない。
夜はかえって危ないと思う。
亀岡を抜けて園部へ。
3時半頃園部市街で小休止。
コンビニでチーズタルトを買ってカバンに詰めて進む。
また峠(観音峠)に差し掛かるが、
左の暗闇の草むらに何かおる。
近づくとガサガサ音がして何かが逃げていく。
怖いので止まらずに走ったが、
3回目に斜面を駆け上る鹿の影が見えた。
一人やとホンマに怖い。
気温は20度前後。
やや肌寒いが快適や。
夜も暑いかと思ったけど、
今のうちに進むのが賢明やな。
自動車も予想よりは少ない。
ただしスピードは予想以上。
目立つようにせんと危ない。

04
4時に京丹波町を過ぎると、
周りが明るくなる。
仕事を終えてそのまま走ってるから、
さすがに眠くなってきた。
目に付いた屋根付きバス停に自転車ごと入って、
ザックを枕に仮眠。
すぐ寝付く。


最初の仮眠場所

15分程で目が覚めると朝焼け。
幾分すっきりしたので出発。
福知山に入る手前でまた睡魔が襲ってきたので、
大きなバス停にまた自転車ごと突っ込んで仮眠。
始発バスが来るまでが、
バス停仮眠のタイムリミットや。

05
福知山インターの手前、
6時15分コンビニで朝食。
から揚げとゼリードリンク。
まだ外気はさわやか。
福知山市街へ入ると、
気温が一気に上がる。
MTBに荷物を満載で走る人がいた。
テント泊かな?
それも楽しそうやな。
夜久野に向かう途中、
国道426号分岐点にある、
倉庫の壁にもたれてもう一度仮眠。
さらにしばらく走る。
20cmくらいの厚さしかない木製の橋があったので当然渡る。
車では渡れない薄さに、
思わず写真を撮った。


橋の向こうに9号線

下夜久野駅通過。
昔は駅の中にスーパーがある珍しい駅で、
ルートNの有人チェックに利用した思い出があったが、
いまでは自動車のパーツ屋が大半を占め、
駅は端にひっそりとあって何か寂しい気持ちになった。

06
目標の休憩ポイントの夜久野ドライブインに8時半到着。
昔ここで夜久野ソバを食ったので、
今回もと楽しみにしてたら、
開店前で、
ファストフードのソバ屋しか開いてなかった。
少しゆっくりして、
向かいのコンビニでロックアイスと水を追加した。
コンビニのおばちゃんに、
「暑いけど気をつけて頑張りや」
と言われて少し元気になった。
ドライブインが峠にあったので、
下りながら和田山まで楽に到着。
旧道をのんびり走ってJR和田山駅でトイレに駆け込む。
水分供給過多で腹が痛くなったせいで、
ついでにお腹も空っぽ、
燃料補給が必要みたいやな。
和田山市街は静かで店も開いてない。
国道9号線に戻って、
道中よく見る「たいこ弁当」を覗く。
中で食べれそうやからとりあえず入った。

07
9時50分、
まだ朝食の時間。
こだわったのか注文はとろろソバとおにぎり。
生ビールがうまそうやったけど、
あえて熱いお茶。
さっきの腹痛を気遣ってやね。
朝やのにもう外は灼熱地獄。
緩い峠を越えて旧国道を養父まで走る。
11時、
ハチ高原に向かう途中八鹿の道の駅で休憩。
季節のソーダ味ソフトクリームを食べて、
足湯につかる。


汚い画ですがチノパンで足湯

外が暑すぎるので、
足湯の湯温の方が低くて逆に気持ちよかった。
芝生に落ちるバス停の横の影が気持ち良さそうなんで、
ガードマンさんにことわってそこで横になって仮眠。
10分ほどウトウトすると気分はすっきりした。

08
八鹿を出ると徐々に高度が上がる。
関宮でハチ高原との分岐を過ぎると、
延々と真っ直ぐの登り坂が出現。
黙々と漕ぐと前方にループ橋。


関宮ループ橋は珍しい でも登り坂

嬉しくなったが良く考えると、
橋の上は道幅が狭い上にずっと登り、
車に気をつけながら何とか登った。
てっぺんの長い但馬トンネルを抜けると、
13時ハチ北の道の駅に到着。
エアコンの効いた情報コーナーの一角で休憩。
売店で黒豆茶を買う。
入り口に「ジャンボかぼちゃ」がデンッと置いてある。
2個のかぼちゃの重さを予想して応募すると何かもらえるらしい。


ジャンボかぼちゃ2個で何キロ?

迷わず応募。
まさか当たったらジャンボかぼちゃが?

09
ハチ北から村岡までは下り。
大して漕いではないんやけど、
ルートNで友人と野宿(テント泊)した村岡の道の駅にも寄る。
今日収穫祭で色々イベントがあったらしく、
終わった直後で静かやった。
冷やしトマト早食い大会なんかもあったらしく、
トマトが食べたくなったので買いに行ったら、
「トマトはイベントで全部つかって無い」ねんて、
仕方ないので、
ジェラート屋さんで黒豆とピスタチオのダブルを食う。
地元牛乳を使ったジェラートは濃厚で、
めっちゃうまかった。

10
地形としては村岡は谷間の集落。
峠に向かって道は登りだす。
途中に「長坂」というコトバが見え出したら、
登坂車線が現れまた長い直線の上り坂が始まった。


長坂の途中 日陰に避難

いやっちゅう程坂を登ったら食堂の向こうに春来トンネル、
抜けると延々下りが続き、
あっという間に湯村温泉に到着。
当然ここは寄道ポイントで、
15時、
9号線から湯村温泉街へと曲がって入っていった。

11
まず真っ先に外湯の「薬師湯」へ。
普通の銭湯なんでのんびり湯につかり、
出たら3畳ほどの畳敷きで仮眠。
牛乳を置いてなかったのが残念やけど、
十分休憩できた。
自転車を置かせてもらって、
源泉の「荒湯」へ。


荒湯 紐の先にタマゴがつかっている

生卵を3個買って湯につける。
12分で半熟のゆで卵が完成。
15秒水に冷やしてすぐ1個むいて食べた。
いやぁ・・・最高やね。
地元のおばちゃんはジャガイモをざるに入れてゆでていた。
あれはもっとウマそうやった・・・

長いので続きます。
<その2へ>

update 07.08.18

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