030 那須岳(朝日岳・三本槍岳・茶臼岳) 2009.05.16
斜面から噴煙の上がる茶臼岳
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5月に今年最初の百名山を登る約束を、
友人okaとしていたが、
予定を調整したら5月16・17日の週末決行になったのが直前、
天候が読めないため目的地も何度か変わり、
雨を避けて目的地も北関東に決定、
遠方なので出来るだけ早くoka邸に集まらることになった。
仕事が終わってから家に帰ると遅くなるので、
登山装備のまま出社、
満員電車で浮きまくりでした。
仕事を早めに切り上げ、
滋賀県草津市のoka邸に到着したのが10時過ぎ、
軽くお茶してすぐに仮眠、
1時半までしばしの休息でした・・・
01
5月16日午前2時、
oka邸出発。
今回は奥さんはパス。
雨を警戒しての判断や。
後部座席にokaの息子<Jr.>と娘<お嬢>を寝かせ、
高速道路を交代で運転しながら東を目指します。
東名の東京の料金所を午前6時に通過、
首都高を走り、
森ビル・東京タワー・皇居を駆け足で見ながら東北自動車道へ。
川口〜浦和〜館林〜宇都宮を通過して、
午前9時前に那須インター到着。
走行距離700km!
長かった!
02
インターのそばのコンビニで食糧と水分を補給。
・ラーメン
・おにぎり
・チーズ
・チョコかけバナナチップ
・じゃがりこチーズ味
・水500ml
・ヘルシアウォーター500ml
こんなところ。
那須高原へと続く県道は、
こ洒落た蕎麦屋・パン屋・土産物屋が並びます。
那須湯本温泉を抜け、
ボルケーノハイウェイの終点まで走ると、
峠の茶屋のある登山口到着。
身支度を整え、
9時40分ころ出発。
03
登山届を提出し、
鳥居と狛犬に礼をして出発。
割と整備された道、
と思ったらいきなり残雪・・・
丁度いいので子どもたちに初軽アイゼン装備。
土踏まずの爪をうまく雪にかませながら歩くのに、
少し慣れが必要やけど大丈夫そうや。
初軽アイゼンで歩くJr.
さあ行くぞ!
・・・って雪はそこだけ。
すぐに外して山道を進んだ。
04
進むにつれ木が少なくなり、
岩が多くなってきた。
もともと那須は火山帯なので、
荒廃した風景もところどころに見える。
岩の斜面に伸びる道を進み、
雪渓を横切ったところで鞍部にある峰の小屋到着。
ここで茶臼岳と朝日・三本槍の2つのコースに分かれる。
今回は3座すべて登るつもりなので、
遠い朝日・三本槍コースへ向かうことにした。
まず手前の剣が峰の斜面を横切って朝日の肩を目指すんやけど、
途中に1ヵ所斜面の雪渓を横切る難所がある。
足跡以外何も無いんです・・・ロープも!
遠目には見えていたけど、
近くに来るとメッチャ怖い。
斜面に残った足跡をたどらないと、
雪の斜面をはるか下まで滑り落ちることになる・・・
最初に子供たちを渡らせる。
かなり怖がっていたがなんとか渡った。
okaが渡り最後は自分、
足跡に乗るとみている以上に怖い。
下を見ないように、
恐る恐る渡り終わった。
ルートは往復、
帰りもここを通らなアカン事は、
今は忘れよう。
05
朝日岳が近づくと、
岩が多くなりさらに荒涼となる。
岩に打ち付けた棒が無いと滑ります
岩場に鎖を頼りによじ登り、
どんどん高度を稼ぐ。
浮き石も多いので下にいる人を気遣いつつ、
ようやく朝日の肩に到着。
朝日岳の山頂はすぐそこ、
一気に登って10時40分頃、
標高1896m朝日岳山頂到着。
朝日岳山頂でお嬢がピース!
断崖の上にある山頂は見晴らしが良く、
峠の茶屋の駐車場がはるか下に見えた。
ここでおにぎりを一つ食べてエネルギー補給。
山頂には数人の若い人・年配の人がいて、
年配の方は70代!
元気そうや。
若い人は5・6人のグループで、
みんな手ぶら。
途中までロープウェイで登れるにしても
・・・なんという軽装!
その人たちを見ながら、
少し休んで朝日の肩まで戻った。
ふもとからガス(霧)が上がってきて、
視界がやや悪くなってきた。
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朝日の肩からさらに先へ、
那須最高峰の三本槍岳を目指す。
稜線をたどり一度湿原へ下った後、
東から巻いて頂上へ進むのがルート。
岩場の稜線から湿原へ向かうと、
笹やハイマツなどの灌木が多くなってきた。
雪渓もところどころに残り、
木階段を下った先に木道のある清水平に到着した。
木道・・・雨やと滑ります! 怖!
記念撮影をして楽しんでいたが、
木道のいくつかは破損していて崩れかけていたのに、
最後に気がついた・・・
ここからはまたゆるやかに登り。
このあたりは栃木と福島の県境に当たるらしい。
雪解け中で足元はぬかるみ、
目の前を灌木がさえぎる。
上は木々 下は雪 歩きにく〜!
子どもたちには丁度木が当たらない高さやけど、
こっちは目の前で枝が当たりまくって、
何ともうっとうしかった。
歩きまくってズボンが泥で汚れた頃、
灌木の茂みの先に広場が見えた、
と思ったらそこが山頂、
12時前、
標高1917m三本槍岳到着。
記念撮影・・・後ろ真っ白や!
那須の中での最高峰。
最高点とはいうものの、
灌木に囲まれたうえ、
ガスのせいで、
景色はそれほどでもないのが正直な感想。
07
山頂で昼飯。
豚骨ラーメンにチーズ・味付きウズラ卵を入れて食べる。
昼飯 じゃがりこも外せません
おにぎりと一緒に山頂で食べるラーメンはいつもながら美味!
スキットルに入れたバーボンもいい。
天候の悪さだけがやはり悔やまれる・・・
ほどほどに切り上げて折り返すことにした。
ぬかるみと目の前の潅木に難儀して、
清水平まで戻り、
キツイ木階段を登って稜線に。
また少しガスが出てきて視界がやや悪い。
朝日の肩に戻ると、
すぐそこの山頂が見えなかった。
鎖を頼りに岩場を下り、
さっきの雪渓を横断、
今度は先に渡ってoka親子をビデオ撮影。
何度通っても下を見れないくらい怖かった。
14時過ぎ、
峰の小屋到着。
休憩をとらずに茶臼岳を目指すことにした。
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茶臼岳は、
下の駐車場からのロープウェイでアプローチしやすいため、
軽装の方が多い印象。
といってっもこの山は斜面から噴煙を上げる活火山。
山頂に近づくほど硫黄の匂いがあちこちからして、
子供たちは、
「長いこと吸ってたらアカンやろ?」
と口を覆ってた。
登り約20分で稜線に出、
標高1897mの山頂の祠到着。
(最高点は1915m)
茶臼岳山頂 祠が頂上みたい
雨が降ってきたので、
写真を撮ったあとザックにカバーを被せて急いで進む。
お釜めぐりで山頂の噴火口を周り、
14時50分峰の茶屋避難小屋に戻る。
雨が降ったためか混雑していた小屋は無人、
広々と使わせていただき、
コーヒーを沸かしてお菓子をつまみつつ休憩できた。
ここから駐車場まで、
徐々に高度を落としつつ斜面を進み、
15時40分駐車場のある峠の茶屋に戻った。
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峠の茶屋の売店で、
記念バッジを購入、
ここより下の店では入手できないとおっしゃってたので、
閉まる前にこれてよかった。
まだ明るいので麓の道の駅までお土産を買いに行き、
湯本のペンションに投宿。
チューハイ〜風呂〜晩飯〜ビール〜バーボンといった所で、
睡魔が襲い、
21時過ぎには爆睡してました。
翌日は茨城県まで移動して、
筑波山へ登ります。
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update 2009.05.24