out-door
hike

033 五竜岳 2009.08.22-23


五竜岳

鹿島槍ヶ岳 からの続きです。

2日目(8月22日)

キレット小屋[2430m]〜北尾根ノ頭2560m〜G5ピーク2645m
〜五竜岳2814m【百名山】〜五竜山荘[2490m](泊)

01
キレット小屋を出る頃には、
太陽もかなり昇り気温も上がってきた。


谷間に建つキレット小屋


さっきまで苦しめていた冷たい風もやや緩み、
汗ばむ体には心地よい温度に。

ここまで来ると五竜岳が遠いながらもはっきりと見えてくる。
ただし鎖・ハシゴのアップダウンは続く・・・


岩場を進みます

とにかく過酷。
ヒザが悲鳴をあげ、
黙々と歩き・よじ登り・両手も使って降りて行く。
横を見ると凛とそびえる剱岳が、
とても綺麗なのはせめてもの救いやった。


遙か立山・剱岳

10時45分頃、
休憩時にokaたちが上着を脱ぐ。
横風にスタッフバッグが飛ばされた。
とっさに取ろうとしたが間に合わず。
少し下の緩斜面で止まったので慎重に回収。
着がえも気が抜けない・・・
気が付くと、
ヒザを擦りむいてズボンが少し破れていた。

02
11時、
口ノ沢のコル(鞍部)通過。
11時30分、
北尾根ノ頭到着・通過。


北尾根ノ頭
にて

12時、
風のない稜線直下の広場を見つけて昼食。


暑い!朝とは全然違う!

快適と思われたが、
真昼の無風は暑かった!
結局風のある稜線に出てラーメンを食べる。

五竜岳はもう手の届くところまで迫ったが、
山頂までのルートはどう見ても壁、
どこを登るのか見当がつかない・・・

ええ加減脚も疲れてきたので、
マイペースに進む事だけを考えて歩き、
疲れたら剱岳を見て気分転換する。

12時45分、
G5のピーク通過。
13時10分、
G4直下通過。
延々岩場。

03
13時40分、
ようやく五竜岳取り付き。
ここからは頂上まで急登が続きます。


こんな勾配が続きます

岩をよじ登るようにジグザグに進み、
どんどん高度を稼いで行くんやけど、
さすがにシンドイ・・・

14時20分、
小屋への分岐を過ぎてようやく五竜岳山頂(2,814m)到着。

気のせいか雲が増えてガスが上がってきています。
急いで記念写真、
剱岳も遥か槍ヶ岳も見えたり見えなかったりでした。


携帯待受け用の写真を撮ってます

後は小屋まで下るだけ。
と思ったら下りも鎖場。
ヒザがクタクタになるまでガスの中を歩いて、
15時30分、
五竜山荘到着。

04
ようやく一息つけると思ったら、
今年一番の人出、
居場所がほとんど無い!
1畳に2〜3人が寝るという、
プライベート皆無の状態。
(老若男女関係なしです)
しかも食事が20時・・・
消灯が21時過ぎやのに・・・

とにかく日没までは外のベンチにいて、
寒さをウイスキーで紛らせながら時間をつぶす事にした。
すると隣にまた昨日のスープフォンデュの4人!
話を聞くと立命館大学のOB、
関西に滞在経験があるメンバーに、
話は盛り上がり、
窮屈な空間でも楽しく過ごす事が出来てよかった。

飯を速攻で食べて就寝。
でも、
狭すぎて眠れん!!!
おまけに人口密度が濃いので暑い!!!
体が動かせん!!!
のどが渇く!!!
辛くて長い夜が更けてゆく・・・

3日目(8月23日)

五竜山荘[2490m](泊)〜白岳2451m
〜大遠見山2106m〜中遠見山2037m〜小遠見山2007m〜地蔵の頭1673m
〜白馬五竜スキー場アルプス平1530m〜エスカルプラザ[870m]

05
朝4時。
まともに眠る事無くようやく小屋の電気が点く。
まわりの人たちも眠れなかったようで、
疲れ切っていた。
朝ごはんは5時から早いもの勝ち、
行列が出来るとokaが予想、
前日に弁当を用意してもらい、
そのまま出発する事にしていた。
案の定食堂の前には長蛇の列が出来てるやん・・・

5時、
太陽こそ見えなかったが綺麗な朝焼け。
今日もいい天気や。
ちょうど朝日を見に小屋から出てきた4人組と、
別れの挨拶をして小屋を後にした。


飯も食わず出発!

最終日は下山のみ。
4時間以上の長丁場ながら気は楽、
と思ったらいきなりの急登。
いきなり標高2451mの白岳山頂への登りで始まった。

山頂からはゴールの、
白馬五竜スキー場のゴンドラ駅まで見渡せた。
見た目には近そうやけど、
稜線は大きく迂回しているので距離がありそう。
あせらずに進もう。

山頂直下下りに入り、
写真を撮りながらokaたちと少し距離を置いて歩いていた。
すると目の前にゴソゴソと何か小動物が飛び出した。
おっ・・・雷鳥や!


この後子供?が1匹出てきました

okaを呼び脅かさないように写真写真、
彼のすぐそばまで歩き、
草むらに入って行った。

全部で3匹、
親子やろうか?
狭い部屋で眠れなかったストレスが、
すっと消えて無くなりました。

最初は岩場が続き、
鎖場を気を付けて下る。
後ろには五竜岳。
そのうち植生が変わり、
低木が増えて勾配も緩くなったところで6時朝食。


チカラの源の弁当

弁当はシンプルながら美味かった。

06
さらに高度を下げて、
遠見尾根に入る。
森林限界まで来たせいか、
木々が生い茂り景色が変わる。
振り返ると鹿島槍ヶ岳や五竜岳。
昨日はあの頂上にもいたんやなぁ。


中遠見からの五竜岳

この先、
稜線伝いにどんどん下るだけと思っていたら、
やはり甘かった・・・
大遠見・中遠見・小遠見と3つの峰を渡るため、
鞍部が当然ある。

下るだけやと思ってたのに、
アップダウンを繰り返し疲れるばかり。

森に入ったからか、
ジメジメして小さな羽虫が飛びまわり不快、
お嬢は虫が嫌いなので大変そうや。
ところどころ開けてスキー場が見えるが、
なかなか近づかない。


小遠見を過ぎ あと少し!

散々歩いてようやく、
白馬五竜スキー場の散策路に入り、
8時10分地蔵ノ頭着。

すぐにリフトの最頂部に降り、
ゲレンデ内の階段を進み、
8時30分ゴンドラアルプス平駅到着。

ようやく降りてきた実感。
オープンした売店で食べたソフトクリームが最高でした。


ソフトの甘さが疲れにイイ

07
ゴンドラに乗れば一気に高度を下げ、
駐車場まで一気に戻れるんやけど、
okaは認めない・・・
ゲレンデを歩いて降りるらしい・・・
(リフト・ロープウェイは昔から使わない約束なんです)
まだ標高差500mはあるのに・・・

休憩を済まし出発。
林間下山コースへ歩きだす。
途中ゲレンデに出たところで、
パラグライダーが真上を横切った!


パラグライダーが!

上のゲレンデからテイクオフしてるんや!

乗っている人の顔がわかる距離、
一度乗ってみたいが怖いやろうなぁ。
あとは延々ジグザグに幅7・8mくらいのコースを歩く。

冬と違いコースは大小いろんな石が転がる悪路。
ヒザと太ももが一気に悲鳴をあげ、
もう後は機械的に進むだけ。

08
10時20分、
最下部のレストハウス「エスカルプラザ」到着。
休憩がてらお土産を買い出発。
まず風呂!
大町の温泉で汗を流す。
山小屋に風呂は無いので、
ホンマに久し振り。
生き返って食事。

国道を流して思いついたソバ屋に入り、
岩魚+馬刺+ザルそばの定食に白飯を付けて一気食い。


何とも贅沢!

美味かった〜。

後は交代で運転し、
家路につくだけやけど、
日曜日は高速1000円。
しっかり渋滞に巻き込まれ、
道中でまたクタクタ。
でも、
満員のパーキングで、
飛騨ミルクソフトはいただきましたけどね。

update 2009.10.25

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