out-door
hike

022・023 間ノ岳・北岳 2007.08.24-26
#2 北岳



北岳山頂で恒例の記念写真

<#1から続く>

10
8月24〜26日の工程のうち2日目10時過ぎ。
間ノ岳山頂往復を終え、
北岳山頂を目指して、
北岳山荘(高度計2650m)を出発した。


北岳山荘

昨日までの1600mの高度差の上りも、
山頂までの上りで終わりや。
北岳は目前にそびえるけど、
なかなか山頂は遠い。
何度もピークを超えるが、
その先に一段高くそびえていた。
昨日同室した、
行きのバスから一緒の年配のご夫婦を追い越し進む。
八本歯のコルへの分岐を過ぎ、
さらに勾配をきつくさせた挙句、
11時45分北岳山頂到着。
(標高3193m/高度計2920m)

11
恒例の記念撮影。


三角点に座る「姫」

Jr.の気温測定。
島根の大学生が10数人(ユースホステル同好会)やはり写真を撮っていた。
さっきのご夫婦が到着。
途中でセミを捕まえたそうで、
子供たちはもらって遊んでいたが、
こんな高地にセミがおるんやなぁ。
Jr.がもう1匹捕まえてきた。
カップワンタンとおにぎりで少し腹ごしらえ、
今日は人が多い、
続々と山頂に人がやってきた。


山頂のお地蔵さん 何を思う?

周りの景色はやはり最高。
北・中央アルプスはまだきれいに見える。
さらに仙丈岳・甲斐駒ケ岳と、
八ヶ岳まで見えた。
富士山は雲に隠れつつあり、
山頂だけをかろうじて見せていた。

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そばに北岳肩の小屋があるので、
そっちでビール・ジュースで乾杯!
しかし地図では真横の小屋は、
急斜面の直下にあった。
(下りでよかった・・・)
12時50分小屋到着。
(標高3000m/高度計2765m)


北岳肩の小屋 標高3000m

バッジを購入し、
ビール・ジュースで乾杯、
本当は昼食の予定やったけど、
さっき少し食べたので、
北岳山荘のお弁当は後で食べる事にして、
休憩後出発することにした。

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小太郎尾根への分岐から、
稜線を外れて下る。
(13時50分/高度計2620m)
ジグザグに森の中を下る。
島根の大学生が先行して、
Jrと姫が追う。
子供はヒザも柔らかい、
走るように下る。
年配夫婦を追い越す。
14時半頃、
休憩がてら昼の弁当を食う。
チラシ寿司・焼きしゃけ・シシャモなど。
ジグザグ道にもどり、
森から開けて目指す御池が見えた。
が、
ここからが「草すべり」と呼ばれる急坂で、
草の間を短いピッチでジグザグと下る。
足元がサラサラで踏ん張りが利かず、
滑って転びそうになった。

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見かけ以上に難所の「草すべり」を下り、
白根御池小屋15時到着。
(高度2230m/高度計2035m)
去年建て直しが完了したので、
メチャメチャきれいな山小屋や。


白根御池小屋 快適過ぎる

昨日北岳山荘で、
「この小屋には風呂がある」
といううわさを聞いて期待してチェックインしてみた。
淡い期待はフロントのお兄さんの失笑で、
噂話やったと再認識すると跡形も無くなってしまった。
ただ、
南アルプス市営のこの小屋、
棟内すべての水道は飲用可で、
トイレも完全個室水洗、
鉄骨造の十分な断熱も施されていた。
ただ、
快適過ぎて山にいる事を忘れそうになる。

15
荷物を部屋に入れ、
表でビール。
こたえられない旨さ。
年配ご夫婦も到着したようや。
子供たちは御池へ遊びに行った。
姫の同級生(歳は1歳下やったけど)の男の子がおった。
すっかり仲良くなり、
日が暮れるまで遊び続けた。
(山から下りてまだ遊ぶ体力を残しているんか)
飯の後ヘッドライトを持ってまた遊びに行った。
千葉からこられているそうで、
5歳の男の子と、
3歳の女の子を連れて来ていた。
ただ、
両親が背負子を持ってきていて、
疲れたら背負ってもらって上るそうや。
自分でザックを背負って自分で上る、
oka家の子供たちは恐るべし。

16
ここの小屋は標高が低く、
朝早く発つ人が多い。
そのせいか朝食が4時半や。
子供たちはがんばって起きたけど、
食欲はイマイチやった。
中腹なのでご来光も見えなかったけど、
朝日に光る北岳はきれいやった。
昨日の男の子の一家は、
暑くなる前の5時半には出発したかったそうなんやけど、
男の子がこっちの子供たちとまた遊びだして、
結局出発を30分遅らせたみたいや。

17
5時55分、
御池小屋出発。
帰りにビデオカメラを探す予定なので、
年配ご夫婦とは別ルートの、
二股へ横歩きして、
2日前の大樺沢を下る。
二股まではアップダウンのある木の根道で、
気持ち上りが多かった気がする。
30分ほどで分岐に戻る。
ここから周囲に気を配って下る。
okaが撮影した覚えのある地点まで下った。
結局見つからず。
広河原に戻っている事を期待して下る。
途中の清流でペットボトルにお土産として水を汲む。


この水を汲んだ

(本物の南アルプスの天然水や)
行きにラーメンを食べたところで小休止。
日曜日やのに上ってくる人が多く、
行きかわすのに時間がかかる。
バスの時間が気になるから小走りに下る。

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木々が深くなってきて、
目の前に広河原山荘が見えて、
8時35分広河原バスターミナル到着。
(標高1529m/高度計1340m)
建物で聞いてみたが、
ビデオカメラは無かった。
上る人は荷物が増えるからもって行かないはず。
とすれば下る人が持っていったと考えたけど、
届けてないんかなぁ。

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9時のバスで北沢峠へ。
年配ご夫婦も同じバス。
道中バスが途中で止まった。
何かと思って窓の外をみると、
カモシカの親子がすぐそばに。
あわててシャッターを押す。
最後にサプライズやな。


カモシカ わかりにくい?

峠で仙丈・駒の下山客を乗せ、
11時前仙流荘到着。
ご夫婦は隣の車やった。
一緒に仙流荘の風呂に入って、
そこで分かれた。

20
長谷の道の駅でお土産を買い、
伊那でソースかつ丼と、
ローメン・馬肉の煮付けを食って、
一路oka邸に向かった。
oka邸で食事をご馳走になり、
思い出話に花を咲かせて帰宅。
この3日分仕事を前後に振り分けた、
明日から地獄の日々が待っている・・・

one point
関西から広河原へのアクセスは、
北沢峠を越えるのが近いけど、
南アルプス林道はマイカー・バイク・自転車乗り入れ禁止のため、
バスの時間に行動がすべて制限されるので注意。
2時間に1本程度やけど、
最終が早い(14〜15時台)ので、
下山時間によっては身動きが取れなくなる。
歩いて下るには遠すぎます。

山梨側は芦安・奈良田で車を停めて、
広河原へのバス・タクシーになるけど、
そこから関西へ帰るのに、
諏訪湖経由で距離走る分、
時間がかかります。

(update 070902)

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