陶芸教室受講

手捻り制作、塊り造りの制作工程

(手回しロクロ(220mmタイプ)

備前粘土300gにてF-Cupの制作

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粘土の塊を手回しロクロの中心に置く。

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粘土の塊をロクロ中心に制作物の高台サイズで回しながら包み込むように確りと固定していきます。

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粘土の中心だけを親指の爪の裏側の丸く脹らんだ部分でロクロを回しながら突き込んで丸い穴を空けていきます。
この時点では最初に底の高さを決めます。
底の厚み7〜10mm確保

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丸い穴の底の高さを決めるときには底部の側面が広がらないように人差し指・中指を添えて突き込んだ指の押部の跡が半分以上重なるように、ロクロを回しながら一定のリズムで丸い穴を空けていきます。

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丸い穴の底の高さが決まれば、底部を外に広げるように内側の見込み底部の高さが一定になるように作ります。
親指の先と人差し指・中指の先を使って、摘んでいきます。
摘んだ指先の感じが、耳たぶを摘んだ感じになるまで、側面の立ち上がりの部分のみ際をつけていきます。
指先に神経を集中して厚みを感じながら、一番下の立上りの部分のみ一定にしていきます。
口の径より底部の内径の方が広く感じられる様になります。
ここで簡単に指のお腹で見込みの仕上げをしておきます。
側面の立上り厚み5〜7mm

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底部より側面の立上りの際から、今度は両手の親指と人差し指・中指を使って耳たぶの摘んだ厚みを感じながらツボを揉むように摘んでいきます。
ロクロが最低一周するまでは、手の位置を変えずに同じ高さと、場所で指先に神経を集中して、厚みを感じられるところは摘んで、そうでないところはそのままで、同じ外周の厚みとロクロ同円心状の位置で一定にしていきます。
基本的には側面を底部分から順次、上部にまで耳たぶの厚みで引き上げていきます。


粘土は「摘んで寄せる」この手の動きで引き上げられます。
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1=左で摘む、2=右で摘む、
3=両指(右から左に)を寄せる。
そのとき粘土が上に逃げる感じがするように寄せる。

この手法で少しづつ粘土を摘んで寄せていけば、肉厚が薄くなりながら下部から上部へと粘土が引き上げられていきます。
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ロクロが最低一周するまでは、手の位置を変えずに同じ高さと、場所で指先に神経を集中して、ロクロ同円心状の同じ外周の位置で摘んで寄せて下部から指先で感じながら一定の厚みの粘土と位置を少しづつ上部に手を移動しながら引き上げていきます。
上部の口元まで同じ厚みを保って引き上げてください。
そこで、口元の高さを一度補正します。

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コテ、スポンジ、指のお腹、少量の水分を使って全体のバランスを見ながら容を整えていきます。

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表面のヒビなどで気になるところは添え手を内側にして指のお腹で軽く擦って修正をしていきます。

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再度口元を整えます。
呑み口は少し内側が下がっている方が呑みやすいです。

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なめし皮、コテ、スポンジ、指のお腹、少量の水分を使って、口元の仕上げや、全体のバランスを見ながら容を整えていきます。

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F-Cupの完成!!です

高さ107*口径90-底径75mm

乾燥〜焼成後の完成はこちら

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