代表あいさつ


 昭和53年4月より平成24年3月まで、初代代表者柿野健一が一貫してこだわってきたのは、施主様の思いを大切にした建築設計をするということでした。どういう思いでこの建築物を建てようとされているのか、じっくりと話しを聞き、その思いを理解した上で予算、家族構成、目的、機能性、デザイン面などを考えあわせてプランを立てていました。
 平成24年3月に、柿野健一が他界しました。
 翌月の4月より、妻である私、柿野栄子が東播建築設計事務所を後継しました。
 夫が大切にしてきた、お客様を大切にする心と従業員を大切にする心は、引き続き事務所の柱として守り育てていこうと思います。
 何度も何度も打ち合わせを重ね、いちばん満足いただける計画を作成することに努めています。
 そうしてできた設計図を、建築業者の方につなげていくのが私たちの仕事です。
「僕は男やから子どもを産んだ経験はないけど、家を一軒建て終えた時は、子どもを一人産んだようなくらいどーんと疲れるんですよ。嫁はんに言うたら、『あんた子ども産んだこともないのにようそんなことを言うわ』と叱られますねん」
 この大工さんの思いは、大きな責任感と成し遂げたときの達成感にあふれているのです。
 設計と管理をあずかる私ども設計事務所は、計画した内容がまちがいなく建築施工され、安全な建築物を完成するまで管理することが大切な仕事なのです。
 施主様と設計士と建築業者の気持ちが一つになって、完成を喜び合える仕事を目指しています。

東播建築設計事務所  代表 柿野栄子