安野俊丸     第8回目 マキノ駅のから高島駅     H17,9,3
 昨年夏から再びスタートさせた「琵琶湖一周歩いていこら!!」、今年も8月には歩いておこうと、「8月最初の土曜日、決行!!」と、心に決め(たいそうな事か?)「今度の土曜日歩くわ。」と、家内に話すと「こんな暑い時に歩かんでも。」、「暑い時に歩いてこそ、値打ちがあるねん。」、「好きにしたら?」、「行ってくるわ。」と、会話がはずみ、いざ、行こうとした前日、野暮用が入りパーになってしまった。
 お盆から月末までの土日も用事(もちろん踊り)が一杯。
 アカン、8月は歩けないと言う事で、9月に入った土曜日、マキノ駅から南にスタートしました。
野洲駅6:46分発 山科着7:09分  山科発7:15 近江今津着8:06分
近江今津発8:15分  マキノ着9:23

 曇り空、気温27度、まずまずの気候。湖周道路をひたすら歩く。湖岸も近くに迫っているので、水辺を歩いたり、約1時間でようやくコンビニが現れた。 たまらず飛び込み、冷えたポカリを一気のみ。 曇っていてもはやり暑い。 もう1本買い求め再びスタート。 遠くにハトマークを見つけ「
あそこまで歩いて今津か? 先は長いなぁー」と足を進める。
10時過ぎ平和堂に到着。中はさすがに涼しい。汗だくになった体はすぐに冷たくなる。涼んでいたい気持ちを断ち切り外に出ると、先ほどの曇りからうって変わって太陽が顔出している。日差しがまぶしい。「何とか昼には風車村。」と、出発。だんだん、路面からの照り返しがきつくなってくるのが解る。 何とか一歩、もう一歩、ヨイショ・コラショ。 とりあえず足を出さなければ進めない。 周りの景色が薄れていき、足を出すことだけに集中するようになってきた。遠くに風車が見えてきた。 時計を見るとちょうど12時。よーし、後少し、頑張れ。12時半にようやく到着。すかさずレストランに飛び込む。メニューを見ると油こい物ばかり、「
ビールはどうしよう?」、「グラスにするか、生中に。それとも止めておこうか?」、「気兼ねなしの一人歩き。」、「生中にトンカツランチ。ビールはすぐにね。」と、オーダーする。 届いた生中を片手にグイ・グイ・グイ。五臓六腑に染みわたる。「うまい。」と、思わず声が出そうになる。 料理がきた時には、顔はポッーとほろ酔い加減。 空きっ腹に一気飲み。 よくまわる事。 食事が終わっても座っていたい気分であったが、次から次へのお客さんで入り口は一杯の人。 やむなく腰上げたが、歩くに歩けない(歩く気がしない。)状態で、木陰のベンチにごろ寝。 目を瞑って「どうしよう。このままバスに乗って近くの駅まで行こうか?」と、思案しているまにスヤスヤ夢の中。 気がついて時計を見ると13時25分。 15分ぐらい眠っていた。 一寝入りしたせいか、気力も回復し、「よっーし、歩くぞ!!」と、再びスタート。
 30分も歩くとアルコールも抜けてしまったが、右足前の大腿部に左足のふくらはぎ当たりにゲンコツが当たっているような痛みが出だす。 だんだん、足を引きずるような感じになってきた。道路に設置してある温度表示をみてびっくり、38度。新道で沿道には建物は無し、植栽も途絶え日陰無し。暑い!! 思考能力もだんだん薄れ、
「こりゃーアカン。旧道に入って家の陰を歩かねば。」と、ようやく見つけた接道から旧道に入り一休み。 ほんまー暑い。 照り返しもあるし、40度は超えている。 しかし、ゆっくり休んでいられない。 足を出さねば進めない。 旧道なら自販機があるだろうと思いつつ歩くが、なかなか出くわさない。 ようやく、見つけた酒屋の自販機。 コインを入れるが戻って来る。「なんでー。」と、思いつつ入れ直すが、がちゃがちゃと戻って来る。 「もっー、故障か?腹立つ!!」と、先も見れば30mほど向こうにまた自販機。 痛む足を引きずるよう駈け寄り、コインを投入。 ガチャーンとジュースが落ちてくる音が聞こえた。 「わぁー、やれやれ。」木陰で座り込んで、ゴックン・ゴックン。 
ビールよりおいしい。 休む間もなく、出発。 だんだん膝が曲がらない。ロボットが歩いているような感じになって来た。歩くスピードが落ち来る。暑い! 今度は「氷」と書いた布がひらひら舞っている。やすもー。「
すいませーん。」と、声をかけたら後ろの母屋から「はーい。」との返事に驚く。「レモン、一つ」と注文する。 しばらくして赤いシロップがかかった氷が出てきた。 「エッー。レモンを注文したはずなのに。」「なんでイチゴ。イチゴといったのかなぁ。」、「さっき、何を注文したのか?」、「解らへん。」、「もう、どうでもいい。食べよう。」と、出されたイチゴを食べる。 ウァー、やばい、やばい。 頭の芯がヅキヅキ。「普通のお水くれる。」と出された水をゆっくり飲み込む。 セーフ。収まって来た。 やれやれ。「ここから駅までどれぐらいの時間がかかりますか?」と、尋ねると、「そーね。5kmちょと、女の足で1時間ちょと、男の人でも1時間ぐらいはかかりますよ。」の返事。 本日始めての会話らしい会話。「最近は歩いている人が多く、先日もい今津から歩いてきたグループがあったわよ。貴方は何処から。」「今日はマキノから高島まです。 私は琵琶湖一周しようと思っています。」、「ヘッーマキノから。それは大変。熱いのにご苦労様やね。」と店の方の返事。まだ、1時間あまり歩かねば着かないのか?がっくり。 3時半、最後のスパート。4時40分、めでたく目的の高島駅に到着。『バンザーイ。昼からはきつかったなぁー。』、昼にビールを飲んだのがイカンかったと反省。 
これで、冬には風邪をひかないかなぁー。

近江高島駅16:46分発 山科着17:29分山科発17:35野洲駅17:55着
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