安野俊丸  第15回目 最後の区間 栗東駅から野洲駅 H20,8,31
 ついに「琵琶湖一周歩いて行こら。」も終わりを迎えた。 今年の夏の終わりを告げる8月31日、朝9時、家を出発した。 琵琶湖歩きを再スタートして、今まで一人で歩いて来たので、最後ぐらいは華やかに終わってみたいとの思いで、先回歩き終えた日に、家内に「次は最後やし、やんちゃ四人組(本当は心優しい家内の友人ですが、俊丸は親愛の情を込めてやんちゃ四人組と呼んでいます。)で、ゴールイべントを考えてくれない?」と、頼んでいた。 果たして、どのような事になるのか? ニヤニヤしながら電車に乗り込んだ。
            野洲駅9:19      9:24栗東駅 
               
          ルート図
 「次は何処を歩こうか?」と、思案し続けていたが、終わりが近づくにつれ一条の光がさすような感じで歩く目的が見てくるようになった。 それは「お社詣」である。 若かりし頃(高校時代)、ワンゲル部で、半島巡りをしていた時の思い出が強くよみがえって来た。 当時は、全行程の食料を持参し、キャンプ場や学校のグランドの隅でテントを張らして貰ったりして、丹後半島、知多半島に紀伊半島を歩いた事があります。 懐かしき若き日の思い出。 「体力は半分以下に落ちており、荷物も多くは担げないが、今や至る所にコンビニが有り、豪華なホテルを望まなければ、泊まるところも随所にある。 時間も十分あるようになる。」と、思うとなんだか出来そうな思いになる。
 「
平成25年、式年遷宮が行われる伊勢神宮へ。」 これで決まり。 アッーー良かった。「ここ一年、次は何をしよう。」と、思い悩んでいたがすっきりした思いである。 当面、県内のお社をトレーニングを兼ねて詣でよう。 
こんな風に決めた後、新聞で延暦寺の座主と
多賀大社の中野宮司様らが、そろって伊勢神宮を詣でなされる。 京滋奈の神社仏閣で参拝ルートを作られ、それらの祈願に開祖以来、天台座主が初めて伊勢神宮に詣でられる。  画期的なことであると報道されいた。 やはり、俊丸が決めた事は、間違いが無い方向つけだと確信した。 大多数の方々は、バスや自家用車で詣でられるだろうが、自分の足でテクテクと詣でるのも座興の一つ。 「人間の人間たるところは、二本足で立って、手を歩くこと以外に使えるようになったからである。」と、ある本で読んだ事がある。 「人生は旅」で、売っている温泉グループがありますが、俊丸は「人生は歩く」をもっとうにあゆんで行こうと思います。
 いろんな思いを考えながら守山にたどり着いた。
 最近、宿場町であったことから、年末に「
もりやまいち」が再現され、大変な賑わいであると、毎年新聞等で報じられているが、俊丸は未だ行った事がない。 「この辺りで催されるのか?」と思いながら歩いていると、旧家を改造した案内所を見つけ、休憩することにした。 天井を見上げると、すごい柱が目に飛び込んでくる。 家の主のような方がおられ、「もう、100年以上経っている。」と、話しておられた。「アイスコーヒーお願いします。」と、注文をすると、「今日は代わりで留守番しているので、ミルクを探しましたがわからしません。」と、観光協会の方が出して来られた。 「はい○○円。」、「エッー、ミルクが無いのに一緒なん?」と、思いつつ喉を潤した。
 その方の、もりやまいちの賑わい話を延々と聞き、「
こりゃ、一度見にいかなぁー。」と、思うようになった。 そのうち、「今どき、珍しいガマの油売りなんかもありますねん。」と、話され、「その方、ひょとして、大津の方?」尋ねると、「そうそう。」と返ってきて、ビックリ!!
野洲で玉すだれを教えていますが、その方、習いに来られています。」と、しばらく玉すだれ談義に花が咲き、再スタートした。
 しかし、大津の文麻呂さんもいろんな処で活躍されていると、感心しているうちに、ついに野洲大橋の処にやって来た。
 JP越に街のシンボル近江富士がくっきり見える。 いつ見ても綺麗な姿をしていると、感心する。 やっぱり、「
滋賀県は琵琶湖、野洲は近江富士。」で、売らんとイカンと決意を新たにした(玉すだれで琵琶湖の鯉、近江富士をやっています。)。
 さて、ここからは「
ゴールまであと少し。」と思うと、歩くピッチが速くなる。 ヨイショ、こらしょ。 


      
 ついに、文化ホールが見えて来た。 ここを曲がればゴールである。 曲がったとたん、やんちゃ四人組の皆さんが手を振っているのが見えた。 つい、走り出すと、家内から「走らんでエエよー。」と大声が飛んで来た。 近くまで来るとテープが張られ、「よーし、最後だ!!」と、勢いよくテープを切った。
ール!  ゴール!  ゴール!!

俊丸さん、おめでとうございます。」と、発生があり、パン・パンとクラッカーが鳴り、紙吹雪が舞った。 「みなさんありがとうございます。」と、お礼を言うと「ちゃんと、隣の交番に話してあるから大丈夫なんよ。」とのこと。
 さすが、「
やんちゃ四人組。」ぬかりは無いと、感謝しながら通りすがりの方に、厚かましくもシャッター押しをお願いして、記念写真。
 はい。チーズ。 
本当に皆様ありがとうございました。 掲載写真でははっきり解りませんが、「2008年8月31日 安野俊丸さん 琵琶湖一周完歩 おめでとうございます」の横断幕を作って戴きましたWさん。 カメラの用意をして戴いた元プロカメラマンのTさん。 大阪出身のおばちゃんに我慢強くお付き合い戴いておりますHさん。
 我がまま気ままな俊丸と、一生を付き合う、我が最愛の妻に、
深く感謝しまーーす
 最後に、ここだけの話ですが、
やんちゃ四人組が、密かにあることを練習しています。
 俊丸は、みなさんと一緒に公演出来る時を心待ちしています。
     
最後に返礼のエールを
   「
頑張れ! 頑張れ! 四人組!!
 みなさん! 今しばらく、
我々夫婦にお付き合い戴きますよう
お願い申し上げまぅーす。
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