安野俊丸     第14回目 膳所駅から栗東駅   H20,7,20
 猛暑日になった7月20日、琵琶湖歩きに出かけた。今回を含め後2回、いよいよThe End が近づいて来た。 今回は午前中に終わり、野洲駅前のスーパー銭湯に入り、昼食を食べて帰る予定にしたので、着替えだけ持参の気楽な歩きである。
                野洲駅7:33     7:54膳所駅 
                ルート図
 膳所駅からは、市街地の家影を頼りに、ひたすら東を目指して歩く。 ちょっとした路地にはお地蔵さんが祀ってあり、生活されている息吹が伝わって来る。
 
琵琶湖歩きを再開して、至る所にお社やお寺が建てられているのを見ます。過去から今日まで延々としてお社やお寺を守って来られた人々の生活があり、ちょっとした田んぼの隅に、野神さんが祀られていたりします。 農耕民族であった日本人にとって、日が差せば太陽に感謝し、雨が降れば降ったで感謝する。 自然に逆らうことなく、自然と共に生活を繰り返してきた生活の知恵のような、自然界のあらゆる事象に感謝しながら、信仰の対象が時には大木であったり、岩であったりしたのでしょう。 人工の大きな建物に囲まれた中で生活している現在人が忘れているような自然崇拝の心。 
しかし、この暑さには感謝する気持ちが遠ざかってしまいます。 アスファルトの道がイカンのか? 路面からの照り返しがきついのです。
 住宅街から琵琶湖岸の道路にでると、近江大橋が見えていた。 道路際の温度計は29度を表示していた。 今まで何回となく渡っているが、歩きは初めてである。
ヨイショ・こらしょ!!
 料金所の処で1回目の休みをとった。 まだ、8時半である。 10分ほど休んでいる間に、料金所の処で折り返して、膳所方面に帰って行かれるジョギングをされている方が5人もおられた。 私も傍目には、「
けったいな事をしている。」と、思われているかも知れませんが、そんな私でも「こんな暑い時間に走らんでも!!」と、思ってしまいます。 みなさん、健康管理を気遣って走っておられる事に驚きます。 
 再度、歩き始め、県道2号線を北上する。 民地側に影になる建物が少なく、容赦なく太陽の日差しが襲うように降り注がれてくる。「
暑い!暑い!」遠くにコンビニが見えだし、たどり着いたら一休みすることにした。 よく冷えたコーヒーを買い一気飲み。 喉から胃にコーヒーの冷たさが伝わっていくのがよくわかる。 コンビニ前がバス停(よし池)になっていて、ベンチで一休み。 ひと時、幸せな気分を味わった。
 時計を見れば9時40分。 再、再スタート。 この当たりは車でよく走っており地形もよく解っているので、歩いていても楽である。 「
この交差点を東に進めば南草津駅。この交差点を進めば県事務所がある。」と、言うように、あっと言う間に旧草津川の処まで辿りついた。 廃川敷きとなった旧草津川は、あっち、こっちで平地化(新利用計画)の工事をしていた。
 もう少しで草津駅であるが、時間を見ればまだ10時半前である。 駅には半頃に着きそうで、お風呂に入るには少し早いし、草津駅を通過して栗東駅まで歩く事にした。 「
いよいよ、次回は最後になる。」と、思うと足取りがだんだん遅くなるよう感じである。 何となく、「大事に歩かねば」と、思う心が湧きだして来た。 二本足で立って歩く事は、人間にだけに与えられた特権である。 その特権をもっと、もっと活用しなければと思いながら栗東駅にたどり着いた。
 
              栗東駅11:17   野洲11:23

 駅前のスパー銭湯で汗を流し、風呂上がりにビールを飲んでと思っていたが、この暑さの中を自転車でふらふら帰るのも暑い。 ここは、ぐっーと我慢し、健康志向で牛乳を飲み干し、快調にペダルを踏んで自宅に帰る俊丸でした。
 いよいよ、次回は最終章の栗東駅から野洲駅です。 一体何が待っているのか?楽しみです。
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