『穴窯体験』
 ”やきもののできるまで”の、図表の10番の本焼で、仲間がいないと自分一人では絶対に出来ない、信楽の里の自然の薪を焚く、穴窯体験は、今年で4回目になります。真っ暗な夜空に輝く満天の星を眺め夜空を焦がして煙突からメラメラと上がる炎。二昼夜交代で薪をくべ、灰かぶりになり、心一つにして焼きあげる作品は、又、格別です。是非陶芸教室の生徒さんにも体験してもらいたいと考えています。以前は、自分で窯を築いていましたが、今では気軽に窯をリース出来ますので、仲間と割り勘定で楽しむことができます。
 簡単に手順を説明しますと、
1.古信楽の粘土を使用し形成
2.よく乾燥させる 軽く素焼きしてから窯場に運送する
3.事前の準備は入念にし、経験者の指示に従う
4.窯詰めは、成功か失敗かの非常に重要なことなので、丁寧かつ慎重に行う
  時間をたっぷり取るのがポイント。
5.焚き口作り。窯詰め終了後、耐火煉瓦とドベで薪の投入口を設ける。
  縦・横約30センチ程度。位置は地面から口までが薪の長さプラス10センチ位が
  適当です
6.燃焼 3グループのローテーションを組み必ず経験者を入れる。
  最初は雑木で900度位まで上げ、その後は松薪でないと温度が上がない。
  焚き方は連携プレーよろしく危険であることを頭にいれ真剣勝負です。
  1240度16時間維持の36時間〜40時間の作業を皆でこなすのです。
 窯出しは、ゆっくりと一週間後。ワクワクドキドキの瞬間です!

 陶芸とは、遊び心と研ぎ澄まされた緊張感と、大胆かつ繊細さの両極端を兼ね備え制作する。また歴史の生き証人の骨董品、美術・芸術品から日常品までの幅も広く、難しさと楽しさがあることを実感しました。指導者としては、アマチュアのレベルアップが著しいことを踏まえ、自助努力を忘れないようにしたいと感じています。


    H15年10月31日より滋賀県の信楽町にて、穴窯で焼いてきました!

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