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 以上、簡単な工程の説明です。その過程において先人達の弛まぬ技術の向上と研究結果のデータの積み重ねが有り、現在の陶芸に至っていることを実感しています。
 最近ではテレビの放映の影響などもあり、陶芸ブームと言って良いほど、土と親しむ人が増えてきました。私はいろんな場所での陶芸講座において「世界に一つしかない自分の作品を創りましょう。そして、自分で使って育ててやってくださいね。」と言っています。以前は各地で高級品を購入していた人達が創る側に転向されたのでしょうか?やきものの観光地へ行くと必ず体験教室が賑わいを見せています。今では旅行会社の日程に組み込まれる程です。その反面、即売会場では、ブラブラと見て廻り買い物をしている人は疎らなようで、せいぜいお土産品の小物が売れているくらいではないでしょうか?ある陶芸クラブに所属している老人会の人達など、写真に撮って来たり、スケッチしたりして、「こんな物が作りたい。」と言って持ってこられます。陶芸の楽しみ方も様々にあり、

一、自分の作品をプレゼントしたり、注文まで受けたりして創る楽しみ
二、旅行などの見学や作品の鑑賞の楽しみ
三、自作の器に料理を盛り付けたり、使う楽しみ
四、作品を使用して変化してくることを育てると言うのですが、育てる楽しみ
五、マイペースで腕を磨く上達の楽しみ
六、オブジェのように自分の心の内側を表現する楽しみ
七、発表会など人の目にふれ、評価される楽しみ
八、知らない人との出会いふれあいの楽しみ
九、仲間との協力で体験する窯焼きの楽しみ
十、釉薬の工夫など未知の楽しみ
などなど、奥が深く難しいのですが、期待もあり、どんどん深みにはまって行くのが陶芸ではないでしょうか。

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