赤と青で二つ並べて、さて何でしょう?
ボブとはたらくブーブーズ
勝手気ままに遊ばせていると、成長に驚かされることがあるというような話。
このごろ、出かけるたびに、頻繁にトイレに行きたがるタンタン。「えぇーっ、さっきいったところでしょう?」
じつは、最近彼がとても興味を持っているものを見るために、トイレに行きたがるのです。その興味を持っているものを、レゴブロックの幼児向けバージョンである、デュプロで表現したのが一枚目の写真。つまり、トイレの入り口についている、男性と女性のマーク、というか、アイコン。これに興味津々。色々なバリエーションを楽しんでいるらしい。本当に夢中です。
見事に作り上げ、二つ並べてご満悦の様子。トウサンもびっくりして褒めましたところ、嬉しそうです。
今晩、仕事から帰ると、子どもたちはぐっすり眠っていて、枕元に二つ、タンタンの作品が並べてありました。随分以前に買った、「ボブとはたらくブーブーズ」のシリーズ(Bob the Builder)を、上手に組み立てて、動かしながら遊んだのだそうです。何種類かが、バケツにひとまとめに入っていて、完成見本のようなものも無い中で、部品を集めて、それなりの形に組み上げたのです。いろんなことができるようになったんだなぁ、と、感心することしきり。
4歳になって、成長がはっきりと見える時期を迎えています。体つきも、少しずつ、幼児から子どもへ。言葉の方は、まだまだ舌足らずで、サ行がうまく発音できず、ハ行になってしまいます。
「おとうハん、フき。」ってなもんです。
体操着と勉強道具と傘持参
玉入れ開始、どんよりとした空
さて、我が家にとって試練の三連戦、運動会シーズンの幕開けです。まず、第一週は小学校から。
試練が具体的に何を意味するか。4つの点を考慮する必要があります。
カアサンは、数日前から献立を考え、前日に買い物を済ませ、当日は朝早くから料理に取りかかります。場所取りは7時半に開門ですので、小学校の場合はその一時間前から並びます。これはトウサンの仕事。今年の父兄競技は綱引き。走らされるよりはマシかもしれませんが、子どもたちに応援されると、手を抜くわけにはいきません。そして、休日に疲れると、その週に疲れを引きずることになります。
前日は、抜けるような青空が広がったものの、当日土曜日の天気予報は、午前中に雨。午後から徐々に回復。6時半から門の前で場所取りの行列を作っていると、ぱらぱらと雨が落ち始めました。途中、学校の関係者が行列を作る父兄の所にやってきて、「やる方向で準備している。最終的な決断は、8時に下す。」と報告。とにかく場所を取らないと仕方がない。
一応、特等席を確保し家に戻ると、子どもたちも不安げ。延期になったら授業を受けることになるので、両方の準備をして、登校しました。この時点で、雨はかなり本格的な降り。予定通りなら9時に開会式ということで、祖父母やいとこたちも交えて、傘をさして学校に向かいましたが、相変わらずの雨の中。結局、全校体操を取りやめ、30分遅れで運動会スタート。雨の中です。
競技進行とともに雨は激しくなり、リレーの選手が滑って転ぶシーンも続出。途中グランド整備も入りました。プログラムを変更し、とにかく、全学年が午前中に一つずつ種目をこなし、昼の休憩に入りました。場合によっては、残る競技を翌日に延期、というアナウンスもあったのですが、このころから雨が上がり、結局、PTA競技も含めて、ほぼ全ての競技を済ませることができました。昼ご飯抜きで、グランドに砂を入れた先生方、ご苦労様でした。
ところで、各学年が、ダンス(お遊戯)、リレーをやり、一二年生が玉入れ、三四年が綱引き、五六年が騎馬戦、加えてPTA競技と、概ね16種目。我が家は1,3,5年に一人ずつですので、10種目に出場なのです。忙しいったらありゃしない。目を離すひまもありません。運動会は土曜日だったのですが、延期の場合は翌日曜日に開催される予定でした。場合によっては、二日にまたがる可能性もあったのです。そうなると、お弁当は作り直し、場所取りもやり直し?父兄としては、最悪のコンディションの中とはいえ、決行してくださった先生方の的確な判断に心から感謝申し上げる次第。
親の都合ばかり書きましたが、子どもたちはそれぞれに楽しい思い出を作ったと思います。エリポンは玉入れより綱引きをやりたかったようですが。
いや、本当にやってくれて良かったです。とりあえず、一つ済みました。
この頃、出歩くたびに、ヨウカラとエリポンがスケッチブックを持ち歩いています。
スケッチブックを小脇に抱えるふたり
一分後に完成した彼岸花の絵
エリポンが、ヨウカラねえさんの影響を受けているのです。先日、と云っても、一か月前になりますが、夙川を上流に向かって歩いたときも、二人は小脇にスケッチブックを抱えて家を出ました。
ちょうど、彼岸花が咲いている時期で、毎年一株が顔を出す堤防をのぞき込みますと、赤い花が咲いていました。さっそく二人は堤防の土手を降りて、スケッチを始めました。目的地はまだまだ先で、寄り道と云うことになりますが、別に急ぐわけではありません。二人は鮮やかな赤い花の一株を囲んで、白い紙の上にえんぴつを走らせます。
試行錯誤しつつ、ディテールを表現しようとするヨウカラとは対照的に、エリポンのスケッチは大胆です。ほんの一分ほどで、書き上げてしまいました。何というか、目に映ったものを、そのまま表現する。彼女の絵には迷いがありません。いや、数秒間、迷っているのかも知れません。それは彼女にしか分からないことですが、端から写生するそぶりを見ている限り、全く迷いが感じられないのです。
見事に出来上がりました。誰がみても彼岸花です。色が付いていないのが残念です。彼女の色彩感覚はさらに鋭いのです。
全ての子ども達は、純粋な表現者としての魅力を持っていると思います。ナミンチも、ヨウカラも、ある時期に恐るべき絵を描いていました。「私は子どもの頃、ラファエロのように描くことができた。しかし子どものように描くには、それから何年もかかった」
と、云うのは、ピカソの言葉だそうです。時間は全てを押し流し、子ども達は成長していきます。成長と云う言葉の重さを感じます。
さて、準備よし、運動会に出発
親子体操、しておくれ
幼稚園の運動会。秋の運動会シーズンの最後を飾ります。主役はタンタン。
割と気楽なものです。何しろ、年少組ですから。幼稚園運動会の主役は年長さんです。年少組にたいした種目はありません。我が家はお姉ちゃん達が手伝ってくれますので、人手は十分。去年はエリポンが年長組で、朝3時から場所取りに並びましたが、今回は、7時過ぎ。前から三列目でしたが、別に気にしません。タンタン本人が、何を考えているのか今ひとつ分かりませんが、我が家はみんな暢気に、運動会へ向かったのです。タンタンは体操着に、オレンジ帽子がりりしく見えます。大きくなったなぁと、しみじみ。少々ピンぼけの1枚目の写真。みんな揃って自転車で、運動会の会場になっている、幼稚園の近くの小学校の校庭に向かいました。
開会式は、園児達がみんなでグランドを歩き回るのです。みると、タンタンはクラスで一番小さい方です。年少組は、4−9月生まれと、10-3月生まれに分かれています。タンタンは9月生まれなので、からだが小さめなのはやむを得ないのかも知れません。大勢の園児が一斉にグランドを回り始め、タンタンはどこにいるのか?と思っていると、彼はとても目立つのです。すぐに分かりました。これは運動会で時々見かけるテクニックなのですが、びっくりするほど派手なハイソックスを穿かされている園児を見かけます。確かに目立ちますが、余り感心できません。いわば、親の自己満足ですから。タンタンが目立つ理由は、先生に手を引かれているからです。放っておくと、どこに行くか分からないと云うことで、密着マークが付いているというわけです。
競技が始まりました。障害物競走のようなもの。準備が整うまで、入場門のところで待っているのですが、先生がタンタンを押さえつけています。そのうちに、タンタンはへそを曲げてしまい、いざスタートの段になっても、動かなくなってしまいました。半泣きです。結局、先生に引きずられてゴールへ。気の毒な先生。いや、タンタンかな。どっちも気の毒ですが、状況は理解できます。先生も、タンタンに付きっきりというわけにはいきません。やっぱり、先生が気の毒です。しかも父兄の前です。あとで、私たちに事情を説明してくれました。父兄(私のこと)は先生に同情しています。その心配は要りません。
お弁当の時間が終わり、午後は親子体操から始まります。二枚目は、親子体操をするはずが、ごね続けて体操を拒否しているタンタンと、何とか立ち上がらせようとしているトウサンの写真。周りの子ども達はみんな立ち上がり、トンネルを造っているのです。やれやれ、困ったやつだ。
クラスで一番小さいタンタンですが、クラスメートからは人気があるのかも知れません。タンタンを見つけると、同じオレンジ帽子のクラスメートが、「タンタンだ!」と云いながら寄ってきて、タンタンの頭をなでてゆきます。可愛がられているのかしら?と思ったのですが、どうやら、彼の短髪に触ると気持ちが良いということに思い及びました。まぁ、嫌がられているわけではないらしい。
年少組は午前中でほとんどのプログラムが終わって、閉会式まで父兄に引き取られるのですが、その間、タンタンは、砂場や、ジャングルジムで、クラスメートと遊んでいました。言葉は悪いが、悪ガキどもがつるんで、いたずらの相談をしているようで、なんだか頼もしく感じました。あぁ、成長したのだなぁ、と、改めてしみじみ。
ご迷惑をおかけしていますが、今後ともよろしく。
台風通過の朝、雨が残る
松の木が倒れた夙川公園
今年10個目の台風が日本列島を通過していきました。23号は関西、特に兵庫県に大きな被害をもたらしました。
大きな被害は、兵庫県の北部、西部、そして、淡路島が中心でした。我が家は兵庫県の東寄りで、大きな被害は免れました。
それでも、今年に入って何度目かの小学校の臨時休校。私も、確か三度目の職場早退。台風をなめてはいけません。災害は忘れた頃にやってくる。しかし、気象警報からは、それほどの危機感が伝わりにくいことも確か。当日は、朝から雨。随分降りましたが、身の危険を感じるほどではなかったし、風もそれほど強くは吹きませんでした。直撃かも知れないと思っていたら、徐々に進路が東に逸れ、どうやら直撃は避けられた、と思っていたのです。ところが、通過後しばらくして、激しい落雷があり、雨が強くなってきました。心配になり、夙川の様子を見に行きますと、堤防の縁まで、あと2メートル足らず。これが溢れると、我が家の前の道路が川に変わるはずで、そうなると道路に面した半地下の駐車場が浸水するに違いありません。車とバイクを避難させるべきか、迷いました。
雷鳴が収まり、やがて雨は止んだのですが、このころから猛烈な風が吹き始めました。風は未明まで続きました。
翌朝、台風は過ぎ去り、ぱらつく雨の中、幼稚園の見送りへ。傘を持って無邪気なタンタン。長靴を履くのが嬉しいようです。途中の角に植えてあった糸杉が倒れていました。帰りに少し遠回りして、夙川公園の様子を見ると、松の枝が、大量に折れて散らばっていました。遊歩道に松の木が一本倒れかかり、通せんぼ。道路標識が折れ曲がっていたり、今年通過した台風の中で、もっとも影響が大きかったと思います。ニュースで各地の惨状を見るに付け、我が家が無事だったのは、ちょっとした幸運だったと思いました。西宮付近の降水量は、せいぜい時間あたり25ミリ程度だったのです。もし、強い雨雲の進路がいくらか東にずれていて、50ミリを越えるような雨が、1時間でも降っていたら、夙川はきっと溢れたでしょう。武庫川の水位もかなり危険な状況だったそうです。
やれやれと思っていたら、今度は新潟で大きな地震。災害に対する備えを怠ってはいけません。
空いている席がトウサンの場所
タンタン抵抗中
我が家の居間には、円形の大きな食卓机が置いてあります。周りには椅子が6脚。
結婚する前、私は5年間ほど一人暮らしをしていて、余りまともな家具を持っていませんでした。住環境に柔軟に対応できるように、ほとんど全てが、組み立て式のものばかり。結婚したとき、女房が洋服ダンスと茶箪笥を持ち込んだので、それなりの雰囲気になりましたが、食卓を買うまで、しばらくキャンプ用の簡易テーブルと折りたたみ椅子を使っていました。
生活が落ち着いてから、80センチ四方の割と立派な食卓セットを買ったのですが、家族の将来まで思いが及ばず。家族が5人になった時点で、これではいけないと気付き、考慮の末に、奮発して立派な円形のテーブルを買ったのです。セットの椅子を4脚しか買わなかったあたりは、懲りない計画性のなさを表しています。
さて、実際に使い始めて、これがなかなかの優れものです。円形テーブルの良さは、人数が増えても柔軟に対応できることです。家族6名なら十分に余裕があります。但し、並ぶ順序は重要で、どうしても手間の掛かるタンタンと、放っておけないエリポンの隣に親が座る必要があります。エリポンはトウサンの横が良いというし、タンタンはカアサンの横が良いと云う。姉たちは、テレビを見やすい位置を好みますが、放置されるポジションは余り良い気がしないらしい。結局、子ども達を二手に分け、その間に、それぞれトウサンとカアサンが入るというフォーマットに落ち着いていました。
先日、何を思ったか、タンタンがトウサンの横が良いと云い出しました。食事マナーに関して、トウサンは押しが弱いので、居心地が良さそうに思ったのかも知れません。舐められたものです。カアサンは、自分が食べ終わると、タンタンに付きっきりで指導します。まぁ、大抵、指導の効果はそれほどありませんから、結局、いらいらさせられることになるのですが。私は、いろいろ言いますが、余り実力行使には出ません。食わず嫌いを食べさせようとしますが、結局食べてくれません。私は自分の食事を終えると、すごすごと引き下がり、カアサンと交代です。結局、タンタンは、いつもの対面で、やはりカアサンと丁々発止とやり合います。
新しい席順は三日ほど続きましたが、結局、タンタンが自分で椅子の場所を元に戻してしまいました。
円形テーブルは縁を折りたたんで四角く使うことも出来るものです。北海道旭川市のインテリアセンターという家具屋の製品です。