コザクラインコ  ぴぃ たん 4才の通院記録 

 2010/ 秋〜冬頃
  〜 嘔吐事件 '11/2/14 〜

大雪のバレンタイン 2/14のことです。

昼食を終えてブログの日記を作ろうとしていたらぴぃ たんのケージから異音が…!
バラバラバラバラ!!
って、あられが降る様な音がするんです。

「?」と思って見たらぴぃ たんが盛大に嘔吐してるんです!!
心臓が止まる思いで見ていたら、何度も何度も嘔吐し、その度に口から大量のエサを四方八方に盛大に
飛ばすんです。

嘔吐したのは、庭で栽培しているブロッコリーをケージに入れてあげたんですが、それを喜んで食べたり振り回して遊んでいた最中でした。

びっくりして、すぐに押入れにしまってたヒヨコ電球を設置してエアコンを入れて部屋の温度を上げて、外を見るとうっすら積もりかけた雪…
こここ…これは今、病院に向かってないと。積もったら病院までたどり着けないかも。 と、動揺しながら用意をし、様子を見ていたら一旦は吐くのが治まり、エサを少しついばんだんです。
…が、そのすぐ後にまた盛大に吐き…

かかりつけのフォーゲル動物病院は灘。
家からだと遠くてJRとタクシー(すぐに拾えれば、ですが)でも結構時間がかかってしまいます。
JRのホームは屋外だし、よく電車が止まるので最寄の某有名病院までタクシーで行くことにしました。
設備が整っていることと24時間体制だということで有名で、ぴぃ たんを飼う時に緊急の時はココに行ってみようとメモしていました。

タクシーを電話で呼んだんですが、雪で家まで行けません、広い道まで歩いて出てきてくれますか?とか言われ…

お金とカバーをかけた鳥かごだけ持って、病院には時間がかかりながらもスムーズに到着したんですが、ぴぃ たんは病院では元気に暴れ回っちゃって。吐いたエサも出かける前は頭とかに付いていたのにいつの間にかキレイになってるし…
受付で「今予約診療のみの時間なので次回からは注意して下さい!」とか注意を受け(でも…サイトをちゃんと確認して行ったんです。そこに載ってる診療時間内の午後の部に行ったし、曜日も確認したら年中無休となってるんですけど)、先生には嘔吐の様子を細かく説明したんですけどイマイチ深刻さが伝わらない様子。(発情ですかね?とか言ってるし…)

…で結局、嘔吐原因不明。薬なし、各種検査(そのう・糞便など)なし、自宅で様子見とのこと。
一応そのうやお腹の触診はあったんですけど
「羽の色つや良く、すごく健康状態のいいコザクラインコです!」
みたいな、健康の太鼓判押された?!(いや(汗)そのために来たんじゃない(涙))みたいな…
入院で造影剤を入れてレントゲンを撮るという選択肢も提示はされたんですが、そこまでする必要性はまだそんなにないという様子だったのですぐに帰ることにしました。

吐いた物からは臭いは全く無く、ネバネバのものも無かったのでそのう炎ではないかも?でも変な菌がそのうとか胃に入り込んだのかも?と思ったんですが、先生は本当に外から様子を診て下さったのみで…
後から思うとそのう検査は必須のような気がするんですが、ひょっとするとそこではリスクのある検査だったのかもしれません。

それにしても…24時間体制だかしっかりした設備だか、小動物もちゃんと診られます、だか…
「フォーゲルで5月に体重を量った時は50gだった」と話しても体重測定すらして頂けませんでした。
こちらが吐いた経緯とか、普段の様子とか、一生懸命に話してる途中に突然、他の職員さんに全然関係ない指示をされたり背を向けてパソコンの画面に開いてたメール画面見たりされたり。
鳥だから軽く見られてるのかな?とか診る気ないのかな?とか、診察の姿勢にははっきり言ってかなり不信感が沸きました。
だけど、フォーゲルで出会った患者さんもこの病院の事を知ってて「鳥をちゃんと診てくれると有名ですね」とか、有名なブログを運営されてる方もご存知で、少なくとも外科の腕は確かではとのことなので、知識がないのではなく、診る気になればきちんと診て下さるのかも知れません。(うちは二度と罹る事はないです)

そして帰りはますます積雪が…

タクシーを呼んでもらっても待てど暮らせど来ず、ようやく来てはもらえたんですが、家への道がストップしてて最寄り駅までに行き先を変更してもらって その途中で立ち往生しそうになって間一髪で抜け出せて 電車を乗り継いで、シャーベット状になった雪に滑りそうになりながらようやく家に辿り着きました。

帰途ではぴぃ たんの容体がますます悪くなり…
吐いて吐いて、吐くものが無くなったのか泡を吐いて、揺れる車内で止まり木から落ち、這い上がって上ってきてはまた滑り落ち…
本当に死ぬかも…と覚悟しました。

家に着いてからまずしたことはというと、フォーゲル病院に電話する、ということでした。
かかった病院では「家で安静に」としか言われなかったけど、他に何かできることがあるかも…と。
そうすると「とにかく保温!30度ぐらいで!」とのことで、ヒヨコ電球やエアコンや床暖房などフル稼働で部屋を温め、幸い割とすぐに快復したんです!

家に着いてからは全く吐かず、1時間ほど経つと普通に止まり木に止まって普通に寝ているようにしか見えない状態になり(ここで夫帰宅。「なんでこんな雪の日に病院に行くんだ」と怒られる)、結構ぐっすり眠って、夜に起きてエサを食べ、水を飲み。
妙なアクビは何回かしたものの、吐くまではしませんでした。
翌日は1日、たっぷり眠り、夜には少しだけ部屋で紙を切り、2日後はほぼいつも通り。3日目の本日はすっかり普段通り。

結局、いまのところ吐いた原因についてはよくわかりません。
吐いたものにテントの繊維が混じっていたこと、ブロッコリーを食べ過ぎた?こと、寒い日なのに雪が降ってて珍しかったから私がカーテンを開けっ放してて、ぴぃ たんのケージが冷えた?こと…
その中に原因があるのか、複合したものなのか、それとも他の原因があるのか…

以前、聞いた話でコザクラ特有の怖い病気があって、それではないかと考えたりもしました。
それは下に別に書きます。(すごい長文になってしまった…)


  〜 クリプトスポリジウム について 〜

もう何年も前になるんですが、コザクラインコやボタン、ヤエザクラインコをたくさん飼っておられる「ポポちゃん王国」のブログを読んでいて知った名前です。
そこのおうちのフー太くんというコザクラが罹患されたそうで、症状や治療について書かれていました。
たしか、そのフー太くんの通われてる病院が「横浜小鳥の病院」という所だったと思います。
その病院のサイトにこの病気(というか寄生虫?)のことが少し載せられていて、URLは
http://www.avianmedicine.jp/infectious_disease.htm
にあります。

この寄生虫の特徴として、・罹るのがほとんどがコザクラインコ(ボタンの患者さんも少ないながらおられるようですが)
・5歳以上に突然発症する例が多い 激しい嘔吐をして痩せる など…

とか書かれていたので、ぴぃ たんもまさかこれでは…と心配です。
元気で毎日雄叫びを上げて遊び回って、エサもやたらよく食べる元気なぴぃ たんが前触れも無く吐きまくるなんておかしいですから…
怖い話ですが、この寄生虫だと完治する事は無く、薬を飲み続けて吐き気を抑えるしかないようです。

毎日様子を見て、また吐いたらフォーゲル病院に行って詳しく調べてもらえないかお願いしようと思います。



  〜 再び嘔吐 '11/3/11 〜

2/14に嘔吐してからは一度も吐かず、一週間経たない頃から「あれは本当のことだったんだろうか?」という位、嘘のように元気になったんです。
夫には私が栽培したブロッコリーを食べて急性中毒になったんでは??とかなり疑われました。
9月に植えつけた時のみ農薬は使ったけれど…一ヶ月経つと青虫が付き始めて虫食いだらけなので残留農薬はあり得ないと思っていました。自らたくさん食べた自信のブロッコリーです。
テントの繊維は怪しいと思ったので、嘔吐した日からテントの使用は完全に止めました。

大雪で寒い日に吐いたから冷えで体調を崩したのだろうかとも考えましたが、寒そうな様子は全くなかったんです。羽を膨らませるとか、おとなしくしてるとか、鼻水が出てるとかそんなのは一切なく。
朝から元気に騒いで食べて遊んでいました。
そして吐いた日の後も寒い日が多かったのですが、掃除でベランダに出してもご機嫌でしたし水浴びまでせがむ日は、じょうろで水をぶっかけてあげたら大喜びでした。
だから… 寒さによっての風邪とか体調の崩れとかは考えにくいような気はします。

2/14の嘔吐が治まってからのこと。
「ぴぃ たんお亡くなりの恐怖」から、ついついベタベタに甘やかしてしまいました。
「出せぴー!出せぴー!」と騒ぐ度に、はかないインコ様の命だし…可能な限りは出してあげようかと思って紙切りを一緒にしたり紙袋で遊んだり、部屋の中のいろんな引き出しを見せてあげたり。
遊んでいる時に突然、何かが気に入らなくて手や耳に噛み付いたりするんですが、叱ることができないんです。(いつもは「これ!痛いなあ!」と怒って捕まえて即鳥かご行きです)
噛み付かれることでぴぃ たんが元気に生きている有難さを噛み締める始末で…
ハイ。以前から割と激しくてワガママな王子さま、というようなインコ様でしたがもっとすごいインコさまになってしまいました!

そしてその調子で3週間以上が過ぎ、もう吐く事は無いだろうとすっかり油断していた3/11のことです。
朝から私は遊びに行く準備をしていて、さて、家を出ようという時です。(10:30頃)
また突然、クエックエッとぴぃ たんが激しく頭を上下に振り…
バラバラバラ!!と餌を吐き散らかしました。
またすぐにヒヨコ電球を点けてしばらく様子を見たのですが、やはり前と同じように吐き続けるのです。何度も何度も…

それで即、病院へ行く用意をしました。
今回は健康診断を受けている、フォーゲルです。

どうにか午前の診療に間に合ったのですが、患者さんが多くて待ち時間1時間以上!
吐き始めてからずっとぴぃ たんの吐きが止まる事はなく、診察の頃には泡を吐いていましたが、なんと合い間に止まり木を削って遊んでいました…

診察の結果

・繊維について そのうやお腹を丁寧に触診してもらいましたが、ゴロゴロするものは何もないとのことでした。
でも、もし、そのうの内側や腸に薄くびっしりと付着しているのなら触診ではわからないしレントゲンでも恐らく映らないのでわからないとのこと。(某有名病院では造影剤入れてレントゲンでで見ましょうか?なんて言ってたけど…もし繊維が映らなければ大金が失われるだけですね)
・体重減少 5月の健康診断時は50g、今回はそのうがカラの状態で47g
体格も前より痩せてる、脂肪が減ってる?との事でした。
・糞便検査 異常なし
・そのう検査 外から見て発赤や腫れ等は全く無いけど内部を調べるとらせん菌が見られる(ウジャウジャではないけれど)
健康なら らせん菌は保持していても表に現れないので、抵抗力が弱ってるとか少し問題があるそう

…という訳で、らせん菌が見つかったので、菌を退治する抗生物質を2週間分出してもらいました。
でも、吐いている原因は「らせん菌のせい」とは言い切れないそうです。
やっぱり吐く原因ってたくさんあり過ぎてまだ特定はできないそうで。
らせん菌を退治してもまだ吐くなら、今度は血液検査とかレントゲンで調べてもらえるそうです。
あと、貰った抗生物質で効かないらせん菌という場合もあるので、今回で退治できなければ違う薬を飲ませなければならないようです。

気になるクリプトについても尋ねてみました。
今回の糞の中にクリプトはと聞いてみたら、「見た中では大丈夫だと思う…というより、すごく分かりにくい」もののようです。クリプト探しはかなり根気強く見ないといけないものだという様子でした。

もし、嘔吐が治まらずに詳しい検査をすることになって、そこでクリプトが出た場合について。
病院によっては嘔吐がなくてもクリプトが見つかっただけで一生投薬という方針の所もあるようで、それだと薬漬けになるから肝臓などを傷めそうで嫌だなあ…と心配していました。
…が、先生は嘔吐の時だけの投薬で、それで菌は完全にいなくなる事はないとされているので投薬をし続けるのはしないとの方針だったので本当にホッとしました…!
ネットでクリプトの闘病記を見ると、クリプトの薬がとても強いようなのでとても怖かったのですが。
ちなみに、今のところこの病院でクリプトの患者さんはそんなにいないとのことなんです。


診察から3日経って。(3/14)

今回も、吐いたのは一日だけで治まりました。今日(16℃)も外で少し水浴びをしました。
診察から帰宅してからケージの水飲み入れに「くすり水」を入れています。
口から直接投薬するタイプの薬と、飲み水30ccに一袋を溶かして常に設置しておくタイプの薬とが選べたので、飲み水に溶かすタイプを選んだんです。(毎日捕まえて無理やり薬を飲ませるなんてできない…難しすぎる!と思ったので)

先生に、いつも水をどれ位入れて何回ぐらい交換するか聞かれて
「並々と。何度となくです!」
って答えたんですが、そうすると薬が大量に必要で莫大な薬代がかかってもったいないとのことなので30ccを1日2回交換することにしました。
ぴぃ たん、入れたてのお水をガブガブ飲むのが好きなんですけどね…

…で、薬水なんですが。
もちろん、全然飲みません!予想はしてたんですがその通りでした。
最初口を付けた時にどれだけ厭そうだったでしょうか!
「わーい!ノド乾いたぴ。「ゴク。」うわっっ!!なんじゃこれぴーー!!まっずーー!」
と、不味さに飛び上がるほど仰天した様子でした…
そりゃそうだろうと思います。薄い緑っぽい白濁した、かなり薬臭い水…

この薬水はほとんど飲まないんです。エサを水に付けて食べる時に少し口の中に入ってるかなあ?という感じです。
というより、エサ自体、食べる量が明らかにがくんと減ってしまいました…

私が料理や皿の片付けなどをして水音を立てると、水入れに頭突きをガンガンしたりカゴの中を走り回ったりして「水をくれぴー!のどが渇いてしぬぴー!!」と大騒ぎします。
心を鬼にして水入れに誘導しようとしたり小指に付けて舐めさせようとしたりしてるんですが、その手には全然乗ってくれません。
体の限界が来た頃に口は付けるんですが、なんだか全然飲んでいません。
いつも水分の多い糞をするのに、薬を飲んで以来、前の数分の一ぐらいしか水分のない糞ばかり。(普段多尿なのでこちらの方が健康的にも見えたりしますが)

脱水がとても心配なので、薬水を薄めたり水だけを入れたりした養命酒のコップを1日に2回、昼間と寝る前に少しだけあげています。
ガブ飲みはさせないようにと、数口飲んだら没収するんですけど…ぴぃ たん、片足でしっかりと養命酒のコップのフチを握り締めて離しません。
それをそっと取り上げてます。
かわいそうだけど…抗生物質はしっかり飲まないと耐性菌を作ってしまいますから…

これをあと10日間だなんて。まだ4日目だけどくじけそう(泣)





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