えっ、知っていたのにもみ消したの?、神戸からの報告

震災翌年に出版された「神戸黒書 阪神大震災と神戸市政」(労働旬報社)によると、
70年代にあった最初の神戸沖空港計画のときの大坂市立大学理学部と京都大学防災研
究所(神戸市教育委員会のスタッフも参加したプロジェクト)行った地質調査の中で、

 1 神戸に目立った地震が発生していないということは逆に、地震エネルギーが蓄積
 されていることになる。
 2 六甲山周辺の地震活動は弱いが無感地震は絶えず発生しており、新しい地殻変動
 の状態にある。
 3 都市直下型地震が発生する可能性があり、その時は断層付近で亀裂、変異が起こ
 り、壊滅的な被害をうけることは間違いない。
 
 以上のような趣旨の報告がなされ、当時の宮崎市長は一時放心状態になったとのこと。
 空港をどうしても作りたい市は「神戸大学の田中工学部長に情報を入れて、地震は十
 万年単位の話だから心配はいらない、という全面否定の談話」を新聞に発表させたと
 いう。
 (談話うんぬんのやりとりは、会議参加者の声を集めたもので、議事録があるわけ
 ではない)
 
 現在の笹山市長は宮崎元市長の子飼いであるのは羞恥の、いや周知のことである。
 以下、震災直後の自殺と仮設での不審死の一部。
 

 一月二三日、男(三七)、飛び降り、家族あり、被災なし、水道局員。
 一月二四日、男(四七)、首つり、妻長女と別居、倒壊、養育費払えず。
 一月二五日、男(四二)、首つり、一人暮らし、半壊、家族がばらばら。
 一月二八日、女(四六)、入水、弟と同居、無事、近所の人が被災。
 一月三一日、男(六三)、首つり、一人暮らし、半壊、家を離れるのを苦。
 一月三一日、男(三〇)、飛び降り、部下が退職願。
 二月一日、男(七七)、入水、一人暮らし、全壊、避難所。
 二月二日、男(四九)、離婚次女同居、損壊、避難所。
 二月一八日、男(六三)、首つり、夫婦、無事、息子が被災。
 二月二三日、男(七〇)、入水、夫婦、全壊、息子宅、立退き、義援金。
 二月二六日、男(八〇)、飛び降り、一人暮らし、病院被災、病気。
 二月二六日、男(八〇)、無理心中、夫婦、半壊、妻の病気を苦。
 二月二六日、女(七〇)、ナイフ、夫婦、病院入院中。
 三月八日、男(四五)、飛び降り、一人暮らし、全壊、避難所、生活保護。
 三月一三日、男(三五)、首つり、家族あり、宝塚市職員。
 三月一四日、男(六〇)、首つり、一人暮らし、全壊、避難所。
 三月一六日、男(六六)、飛込み、夫婦、全壊、仮設住所、病気。
 三月一七日、男(五九)、飛込み、一人暮らし、半壊、避難所、仕事くび。
 三月一八日、男(五九)、飛込み、一人暮らし、半壊、避難所、豊中市職員。
 三月二一日、男(八五)、一人暮らし、半壊、老人ホーム、病気。
 三月二八日、男(六九)、飛込み、夫婦、半壊。
 四月六日、男(五七)、飛込み、夫婦、全壊、姉宅、躁鬱病あり。
 四月八日、女(六七)、入水、一人暮らし、全壊、弟宅、遺書あり。
 四月九日、男(三四)、入水、一人暮らし、全壊、両親宅。
 四月一七日、男(四七)、入水、一人暮らし、全壊、車。
 五月一日、男(六七)、飛び降り、一人暮らし、全壊、病気。
 五月四日、男(七六)、焼身、一人暮らし、半壊。
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 三月九日、男(六三)、死後二日、公園、仕事欠勤したため上司確認。
 五月一七日、女(八一)、死後二日、西区仮設、道に迷って凍死。
 五月二六日、女(六六)、死後四週間、六甲アイランド第二仮設、異臭がした。
 六月二日、女(八一)、死後十日、西宮仮設、孫の嫁が風呂場で発見。
 六月八日、男(八六)、死後一週間、中央区仮設、道に迷って転落、水死。
 六月十五日、男(七二)、死後二三日、明石市公園、心不全。
 六月十五日、男(二四)、明石市仮設、てんかん発作。
 七月三日、男(五七)、死後三日、伊丹市仮設、異臭がすると隣人。
 七月四日、男(六三)、死後一日、伊丹市仮設、ホームヘルパーが発見。
 七月一四日、女(六八)、死後三日、ポートアイランド仮設、電話に出ないのを不審。
 七月一四日、男(六二)、垂水区仮設、隣人。
 七月十九日、男(六二)、須磨区仮設、防犯連絡員。
 八月九日、女(六七)、東灘区仮設、隣人。
 八月二十一日、男(六三)、尼崎仮設、隣人が浴槽で。
 
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