阪神大震災のあと、それまで8.5メートルあった川幅が、改修工事で7.2
メートルに狭められていた。土木事務所では「過去10年間の最大の流量から見
て、この川幅で十分だと思っていた」(毎日新聞23日付け朝刊)ということだ
が、震災以前には神戸で最大の天災であった阪神大水害は、昭和10年代はじめ
と40年代はじめに起こっている。なのに、「過去10年」の最大水量を基準に
した工事を考える自治体の鈍感さにあきれ果てる。阪神大震災から11年過ぎる
と、「過去10年間」の最大震度から見て安全な建築基準ができたりするのだろ
うか。
空港建設の是非を問う住民投票条例の直接請求に必要な署名数が、22日午後
一時現在の集計で、29万9175名に達している。最終的には30万人を超えるの
は確実で、選挙による「民意」がなにをさすのかを考える上で、実に興味深い。
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