ライン撚り治具の全景
テーパーラインを撚る



  テーパーラインを撚るのは一見難しそうに思えますが、ちょっとした治具立てを準備すれば意外と簡単
な作業であり、また楽しい作業でもあります。暇な休日にでも挑戦してみませんか。

冶具の主な材料
 1.スナップ付き撚り戻し 1個
 2.セパレータ用厚紙 少々
 3.自動ハリス止め 3個
 4.重り 3個(重さは適当で結構です。私は4号を使用)
 5.パイプ 3本(私はエサ竿の太い部分で代用)

冶具の準備
 1.スナップ付き撚り戻しを天井部分から吊るす
   高さは、ラインをセットしたときに重り部分のみがパイプに入るように調節する。
 2.撚り戻しの真下にパイプを3本まとめて固定する
 3.重りには自動ハリス止めを連結しておく
 4.セパレータとして、厚紙に一辺1.5cmの正三角形の頂点位置に穴を3個開けておく

ラインの材料
 1.フルオロカーボンライン 必要量
 2.ぶしょう付け用の糸 少々(私は釣具屋で補修糸として売っているテトロン糸を使用)
 3.瞬間接着剤

ラインの構成
 下図は私の使用している3.6mラインの構成です。
 2.5号×3本撚りの部分を追加してゆくと、4.8m、6m、7.2mと長いラインが作れます。
 7.2mまでは実用的なラインに仕上がっています。





作業スタート


1.フルオロカーボンラインを280センチ1本と140センチ1本に
  切ります。
  280センチの方を2つに折って、140センチのラインを添えて
  一端を8の字結びにして一つにまとめます。
  ループになったところをスナップに引っ掛けて、ばらけている
  3本のラインはそれぞれセパレータの穴に通します。

2.ラインの下端には自動ハリス止めを付けた重りを引っ掛けます。
  

3.重りの部分を、ラインが絡まないように、各々パイプに
  入れておきます。




4.撚るのは片方の手でラインの結び目をつまみ、ねじって行くだけです。それぞれのラインが自然に
  回転し撚りが掛かります。他方の手はセパレータを持ち、撚りの進行に合わせて下げて行きます。
  セパレータを動かすスピードを変えて撚りの強さを調節できます。下まで撚り終ったら上端をスナップ
  から外し、撚りが戻らないように下端を結んでください。
  これで約130センチの撚り糸が完成します。

   
5.ラインが全て撚り上がったら電車結びで連結します。
     
      

6.結び目はしっかり締めて不要なラインを切り、
  瞬間接着剤を付けておきます。
    
 
7.先端をちちわにして、結び目に瞬間
  接着剤を付けます。
   

8.元の方には、ぶしょう付け用の糸をつけます。
    

9.これで完成です。