「ここまで来れば大丈夫だ。……やっぱり気になるのか?」
「………もう会えないのよね……」
実のところ、そうとも言えない。長老の言っていた事が分かった。
「3年後には会えるんじゃないか?長老の言葉覚えてるだろ?」
三年後、なんらかの理由でレグルスが村を出る。それなら、あの言葉の意味も分かる。
ただし、俺からすれば……強力なライバルが復活する事になる。アイリスを渡す気はさらさらない。
「早く行こうぜ!村人とは違ってもビーストガーズにだって人がいるんだ。そいつらと仲良くなればいいさ」
俺は結局、アイリスの夢をかなえられなかった。せめて、何かそれに変わる夢を……
「私の夢は、もう叶ってるわよ」
………どういうことだ?アイリスの夢は村人との楽しい暮らしだろ?
「それはどういう意味だ?」
「内緒よ!」
『ああ、内緒だ。言えるわけもないな……あんな恥ずかしい夢は』
「その通りよ」
気になる……
「教えてくれよ。アイリス!」
「絶対に嫌!」
笑顔で、走っていく、かなり速い
待てよ!そこまで言って止めるな!
話を聞くために、アイリスを追いかけた!追いかける相手がいることに……幸せを噛み締めながら……
〜〜FIN?↓〜〜
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