「分かってるわ。すぐに離れるわよ!」

リーリアが駆け出し、敵の正面から離れる。

敵はそのまま、体の光を強めてゆく。そして、

『危ない!』

突如フィソラが火を吐く、その途端に目の前で大爆発が……

火とぶつかる瞬間、一瞬何かが光った。あれは……

「フィソラ、何が起こったの?」

『奴め、雷を打ってきた。』

「そんな……。当たったら、大変な事になるわ!」

心配そうにうろたえている。だが……、

「大丈夫だ。あの攻撃には溜めがいるみたいだ。それに攻撃の向きは一直線、気をつければ、何とかなる」

そう、一直線の攻撃で、来ると分かっていれば回避できる。今のでタイミングもつかめた。

「それより、素早さアップの魔法を頼む。風属性なら素早いだろ!」

「分かったわ。念のため全員にかけるわよ」

「頼むぞ」

アイリスが呪文の詠唱を始めた。動きについていければ…俺達が勝つ!

次へ