誰か一人が、核に一撃を与えれば、それで済む。
敵の動きは素早いが、3VS1!どちらが有利かは言うまでも無い。
「どんどん攻めてくぞ。雷を打たれる前に倒す!」
「それがベストでしょうね」
『同感だ』
三人揃って、敵へと迫る。まず俺が斬り付ける。だが避けられた。
だが、避けた先にはアルタイル。すかさず核を狙い攻撃する。
「惜しい!」
敵がぎりぎりでかわし、フィソラへと迫る。次こそ、
フィソラの爪が敵を捕らえた。核へと迫る!そして、
ガラスが割れるような音を響かせ、核を切り裂く!
核を失った、黒雲は、空へと昇っていった…。
「よし勝ったな。…ところで、リーリアはどうなんだ?」
寝ていただけってのが信じきれない!そんな人間がいるのか?
「大丈夫よー!心配かけちゃった?」
アイリスに聞いたのだが、答えたのは……いつの間にかそこにいたリーリアだった。
「ところで、二人ともさっきごめんね!せっかく助けに来てくれたのに」
頭をかき、笑いかけながら、アルタイルとアイリスに謝る。
「まあ、いいですよ。いつもあなたはそうですもんね」
アルタイルは、半分あきらめ気味にゆるしたようだ。
「あれが、いつもなんですか?」
アイリスが、驚き聞き返す。そこまで驚くって……。向こうで何があったんだ!
「ええ、そうです。いつもは謝る事すら少ないですよ。」
「えっ、うそ!……そうなんですか。……じゃあ、あきらめましょうか………」
あきらめ気味に、アイリスもゆるす。
「二人ともありがとね」
満面の笑みで、二人にお礼を言うリーリア……。
彼女は、解決を時に任せるタイプなのだろう。
「とりあえず、あの木の下まで行かないか……」
さっきの戦闘で、動き回る敵を追いかけ続けて疲れた……。座って話をしたい。
「いいわね。なんか、疲れたわ……」
リーリアとの会話でだろうか。アイリスがつかれきった声で返事をした。
とりあえず、あの下で休まないと、進むことすら出来そうに無い……。
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