「みんな、気をつけて!何かいるわ!」

アイリスの声に気づき、前方を注意すると、5、6体の人型の岩石製ゴーレムがいた。

「ちぇ、降りないと戦えねえ!あいつら、快適なたびを邪魔しやがって」

なんだかついイラっとしたが、さっさと倒しまた前に進む事にした。

フィソラが止まると、すぐに飛び降り、戦闘に備える。

「アルタイル、リーリア、俺たちがスパッと片付けるから実力を知っておいてくれ!」

「解りました。そのほうが後から作戦を立てやすいですし、お言葉に甘えて休ませていただきます」

「私もそうする。こんな暑い中での戦闘は、できれば避けたいし!そちらがそう言ってくれるなら好都合よ」

「じゃあ決まりだ。アイリス疲れてないか?」

道中気にしていたが、今のところ疲れた様子も見えなかった。大丈夫だとは思うが念のため…。

「もちろん大丈夫よ。フィソラは?」

『私も大丈夫だ。3人が乗って歩いたくらいで、疲れはしない』

「じゃあ、ギルバート、フィソラ、前衛はよろしくね!」

「ああ、任せておけ!」

『もちろんだ!だがアイリス、彼らに降りるよう言ってくれ、悪いが、乗せたままでは戦えない』

「そうね、ごめん気づかなかったわ。

アルタイルさん、リーリアさん、フィソラにも戦ってもらうから一旦降りてください」

「もちろんです」

「あんたたちだけで十分じゃない?フィソラは戦う必要……ちょっと離してよ!」

わがままを言う前に、アルタイルがリーリアを降ろす…。

「仕方ないわね。さっさと倒してきてよ!」

「もちろん急ぐさ」

と言うと、剣を握り敵に向かう。余裕だろうが、気を引き締めていこう!

アイリスもフィソラも準備万端である。

「それじゃ行こうか!」

アイリスとフィソラに声をかけて敵に向かう。

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