どのくらい寝ただろうか、まだかなり眠い、誰かが何か言っている。
「ちょっと、起きてよギルバート!
2人をつれてきたわよ。今回の仲間よ!」
アイリスの声がする。そうかそれは良かった。じゃあもう少し寝たら行こうか。
「この人が今回私たちが協力する相手ですね。
疲れているようだし、もう少し寝かせてあげたらどうですか」
誰だろうか……良いことを言うじゃないか。
「あら何言ってんの。
寝てる奴にいたずらするのは最高よ。
おもしろいわよ、今から額に肉って書いたりまぶたに目書いたげるから」
眠気が吹っ飛ぶ。
アイリスでもこんな事は言わない。
「起きた!今起きた!それは止めてくれ」
飛び起きると、筋肉ムキムキの男と、綺麗なプロポーションの女性がいた。
声の質から想像はついたが、マジックを持っていたのは、女性だった。
「ちぇ、起きちゃった。ノリノリだったのに」
マジックだけでなく杖も持っている。魔法使いだろうか。
青い服と黄色い長ズボンを穿き、黒のマントいや、ローブだろう、前は隠れていないが、マントにしては長い。
髪は長く綺麗な栗色である
「今回あなた達と組む事になった、魔法使いのリーリアよ。よろしくね!」
初対面にもかかわらず、落書きされかけた事は措いといて、握手をする。
「私も今回、あなた方と組む事になりました。
アルタイルです。よろしく」
アルタイルと名乗るその男は、髪から服まで、青で揃えられていた。
髪とズボンが特に濃いという違いは有るが、そこまで揃えなくても…。
一番驚いたのは、野生児のごとく鍛えられた肉体を持ちワイルドな印象を受けるのに、礼儀正しかった事だ。
「よろしく」
こちらも握手する。
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