次の日、アナスタシアにたたき起こされながらもなんとか早起きすることに成功した僕は集合場所へ向かった

すると見慣れない人物が一向に加わっている

「君は?」

僕が聞くと変わりにハーメリアが答えた

「彼はリーファ=レンクル、物凄く腕の立つ庸兵よ、あなたも噂に聞いたことがあるでしょ」

「あぁ、いくつかは」

いわく、彼は風と炎を得意とする魔導師であるとか凄腕の剣士であるとか、はたまた一人で戦況を一変させるだけの力を持っているとか

「ロードの頼みだ、むげに断るわけにはいかない」

彼はなぜこのパーティに加わったかを聞くとこのように答えた

「ぼさっとここに突っ立っててもしょうがないから続きは歩きながら話しましょ」

ハーメリアのその言葉を受け、僕たちのパーティはのろのろと出発した

だがリックはそのことが気に入らなかったらしく、その間中黒いオーラを放出し続けていた