「あーうっとうしいわね!もぉ」

うっそうと茂った下草にハーメリアが不平をもらした

「最終的にこのルートを選んだのはハーちゃんだろ?がまんがまん」

「ハーちゃん言うな!」

と言いつつもハーメリア、道なき道を進むので手一杯、リックを蹴る余裕が無い

「前、かわろうか?」

道を切り開くのに悪戦苦闘するハーメリアにミリィが声をかける

「いーよいーよ別に、せっかくの美脚に傷が入ゴァ!?」

何故か代わりに返事をしたリックはハーメリアに首を絞められた

「それどういう意味?あたし、そんなに不細工なわけ?」

「・・・さっさと進んでくれ」

とリーファがつぶやいたが、誰も聞いてはいない

「はぁ〜」

僕は今日になってから何度目かのため息をついた

(ギル!)

「!」

アナスタシアが何かを見つけたらしい、軽く呪文をつぶやき視力を上昇させてみるとそこには

「オーク、か」

オークの群れが60体程度で移動していた、行き先はグレイス城か?

僕はアナスタシアをゆっくりと下降させパーティに合流した

「進路上に魔物がいる、やり過ごすか?それとも一気にたたくか?」



@先手必勝で叩く
Aここはやり過ごして様子を見る