…一体何だあれは…
。  俺が幻覚を見ていないとしたら…腹の部分が白、それ以外の部分が青く…尖った黄色い嘴(くちばし)と足と思われるところにある水かき…これはどう見ても…
「…ペン…ギン…?」
 その生物はこちらを見るやいなやとことここちらへ歩いてきた。
「ん?…こんな所にニンゲンが落ちてる〜」
 人語を喋れるのか…こいつ…。
 俺も相手も互いを凝視していた。


 どれくらい経っただろうか?今の俺には数分と数時間の区別すらつかない。
 お互い硬直し続けていたが、向こうが先に動いた。
「…っと、道草食ってる場合じゃなかった。…それに何かこのヒト怖そうだし…」
 すると何やら俺に背を向け、底なしの雪に手(羽?)を突っ込んで…
「…ってい!」
 ガバッ!!
 そこから出てきたのは明らかにその生き物に不釣合いな大きさで変な形をした金属の塊…。
 それにその生き物が跨り…。
 ブルルルルルルル!!!!
「ほっ、よかったこのスノーモービル生きてる。…さてケロ君を探さないとね。」
 轟音と共に凄まじいスピードで走り去っていった。


「…何だったんだ…」
 俺はいつしか頭も上がらなくなっていた。

 〜BAD END?〜

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「う〜ん…何か忘れてるような…まっ、いっか。」