第一書

 私は、東方の私の友人であり善き兄弟から、元老院の傑出した議員であるパンマキウスに送られた文書――あなたはそれを筆写して、私に転送してくれた――を読んだ。それは、私に、「人の子らの歯は槍であり、矢であり。彼らの舌は鋭い剣である[1]」という預言者の言葉を思い起こさせた。しかし、人々が互いに及ぼす諸々の傷に対して、私は、医者を見出すことがほとんどできない。そこで私は、天来の医者であるイエスの許に行った。すると彼は、私のために、福音という薬籠から至高の力に満ちた解毒剤を出してくれた。彼は、彼の手に委ねている正しい裁きの保証によって、激しい悲痛を和らげてくださった。主が私に調合してくださった頓服薬は、次の言葉に他ならなかった:「人々があなたを迫害し、あなたに対してあらゆる悪口を偽って言うとき、あなた方は幸いである。喜びなさい。大いに喜びなさい。なぜなら天におけるあなた方の報いは、大きいからである。あなた方より前の預言者たちも、同じように迫害された[2]」。私はこの薬剤に満足した。そして私は、この問題に関する限り、今後とも沈黙を守ろうと決心し、内心で自分自身に言い聞かせた:「もしも彼らが、家の主人をベルゼブルと言うなら、その家族の者たち――すなわち、実際にはそれに値しないが、あなたと私――をどれほどひどく言うことだろう[3]」。そして彼について、「彼は詐欺師だ。彼は人々を欺いた[4]」と言われたなら、私は、私が異端者であると呼ばれ、私の心の鈍感さのために――確かに私は蒙昧なのだが――モグラという名が私に付けられても、私は立腹しないに違いない。実に、私の主であり、すべての上に位するキリストは、「大食漢で大酒飲、徴税人や罪人の仲間だ[5]」と呼ばれた。ならばどうして私は、贅沢に暮らす肉欲的な男と呼ばれて[6]、怒り得ようか。



[1] Ps.57,5.

[2] Mt.5,11-12.

[3] Mt.10,25.

[4] Jn.7,12.

[5] Mt.11,19.

[6] Jerome Ep.8,8.

 

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