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Tarouの棲息地、滋賀県を紹介します。

ハッキリ言って田舎です。

今じゃ町一番の目抜き通りの、俺の家の前の道路も、
20年ぐらい前は、牛が何かを引っ張って歩いていた。
「出身は?」「滋賀県です。」
出先でよく会う質問である。
「あっ、ああ。あのスキー場の多い!?」「そりゃ志賀高原やろ。」
滋賀県といったら琵琶湖である。
他にも、有名どころとして比叡山があるのだが、「ウソ!それって京都でしょ?」
って応えが多い。
他にも織田信長の安土城とか、結構有名なものがあるのだが・・・・。
東京の学生の頃、「滋賀県から来た。」と言っても多くの人がピンと来なかった。
そのくせ、年配の人は「ああ、伊吹の薬草がある所だね。」なんて言ったりする。
そこで、チョッとでも滋賀県を知ってもらおうとこのページを始めます。

皆さん、関西にある南米大陸みたいな形をした湖。「琵琶湖」を知ってると思う。
京都、大阪の水瓶、琵琶湖である。京阪の人たちは、俺の身体の洗い汁を飲んでるのだ。
あれを囲むようにしているのが滋賀県である。
中でもここ、湖東地区は、平野が広がり、遥か霞むまで田園風景が見渡せたりする。
東は鈴鹿山系、西は琵琶湖に遮られた、ちっぽけだけど雄大な自然を残した、
現代日本の時間の流れから隔絶された異次元空間である。
新幹線に乗ったことある人なら知ってると思うが、米原〜京都間の穀倉地帯乗ってて一番退屈な地点だ。

そして、冬の名物「ゲリラ雪」の地帯でもある。
よく、交通情報を聞いてると「米原〜関が原間、雪のため通行止めです。」
ってのを聞と思うが、まさにそこなのだ。以前、NHKで、この「ゲリラ雪」を検証する。
とか言って特集をやっていたけど、日本列島の模型に、日本海側から雪雲に見立てたドライアイスの煙を流す。
すると、見事俺の家に向かって煙が流れ込んで来るではないか。まったくけしからん。

三年前に、東京の婆さんが亡くなって、急きょ車で明け方出発した。おりしも東京の大雪の前日。
通夜に雪がどんどん積もる。しかし、ご近所さん見渡してもどこの家にも長靴すらない。
まして雪どけの道具なんてあるはずが無い。

皆、革靴で滑りながら、ベニア板の切れ端で除雪作業。
通夜終了後、タクシーも来ない。
そしたら当家のオバサン、「この人、雪国から大きい車で来てるから、駅まで送りますわ。」
って俺を推薦してしまう。おかげで、浅草の都営地下鉄とか、
東武線とかの駅までピストン輸送5回。田舎者をなめんなよ。
俺の雪国仕様の4WD、溝に嵌ったタクシーに雪煙浴びせながら任務遂行。
しかし、電車は動いていなかった。

一方、地元の、日本一運賃の高いといわれる「近江鉄道 通称ガチャコン」。
こいつは根性も座っていて、ビックリするような雪でも掻き分けながら走ってしまう。
まあ、もし山手線で二千人が死ぬような列車事故が起こったとする。
同じような事故が近江ガチャコンに起こったとしたら犠牲者10人ぐらいだから威勢がいいのは分るけど。

夏は夏、でクソ暑い(大阪には負けるけど)。
まあ、周りが水を張った田んぼばかりだから、言ってみれば水の上で暮らしているようなもの。
夜にはすっかり涼しくなってしまう。
自然災害が極めて少なく、
台風、地震、津波、洪水などからもすっかり見放された日本のエアポケット。

地元意識が強く(大阪には負けるけど)、普段、自分達が食べてるものが一番美味しいと思い込んでる。
だから、旅行に出てもちっとも「美味しい。」を言わない。
「なんや。こんなんだったら、わしのウチのほうがなんぼか美味いで。」
「こんな景色やったら、ウチの裏の方がよっぽど美しいで。」とか平気で宿の人とかに言う。
そのくせ、みやげ物は、バスが停まるたんびに両手一杯に買い込んでくる。
話では、バスの運転手さん、滋賀県人を連れ込むと、
みやげ物屋から結構チップが貰えるらしい。

以前、隣のオヤジが言ってたのを聞いたことあるのだが、
「この村で一番は、滋賀県で一番。
滋賀県で一番は、日本で一番。」
まったく、滋賀県が一番なのは、湖の大きさだけだって。
滋賀県出身の有名人って知っとるけ?蒼樹山と、西武(野球じゃない)の堤さんぐらいじゃないの?

実にマイナーな滋賀県である。
山形県、島根県の次ぐらいではなかろうか。
「外に出て、大きくなるのは琵琶湖の鮎と、近江商人。」
って言葉があるが、言葉通り、現代では、大きくなれるのは鮎だけ。
だから、俺は、こじんまりと地元で店開き。

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