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このページは、想い出のページなので、時間的概念がありません。時代を行ったり来たりします。

東京は文京区、後楽園の近くに茗荷谷という所がある。
まあ、いわゆる学生街である。

俺、そこで4年間「男おいどん」みたいな生活をしていた。

銭湯通い、共同便所、裸電球、駅横のアパートの二階。

下の階にはラーメン屋、すし屋、不動産屋が並んでいた。

そのラーメン屋には日夜、某大学の大きい人たちが出入りし、、

夜中まで、でかいフライパンを振り回すガチャンがチャンという金属音が鳴り響き

地下鉄丸の内線が通るとゴゴゴ・・・と揺れるそれはそれはにぎやかな部屋だった。

一つだけいいところが。冬、とても暖かい。

なんてったって火力の強いコンロが畳の下でゴウゴウ燃えてんだから。

真夏でも、床暖房。万年床も、いつもフカフカ。いっくら騒いでも下の方がうるさいから大丈夫。

myou1_thumb.jpg  仲間の集合場所によく使われた。
また、終電乗り遅れ組みが、新宿とか、池袋から歩いてやってきた。
朝起きたら7人ぐらいが雑魚寝してたなんてこともしばしば。
鍵は、いつもの下駄箱の中。
しかし、隣の住人にはひどい迷惑をかけたなあ。
一番左の部屋で、窓の向こうは大塚車庫。
近所迷惑な奴ら   床が抜けるぜ

文京区というだけあって、情緒豊かな街。図書館などの公共施設が充実。

公園も、教育の森公園、竹早公園、小石川植物園など、さまざまな公園が散在している。

一度、公園の公衆トイレの蛇口にホースを繋いで、バイクの洗車ををしていたら住民から、
「女性トイレの前でバイクを洗ってる人がいて入れない。」

なんていう通報が入ったらしく、
近くの交番のおまわりに職務質問やら、お説教を食らったりしたものである。

otya_thumb.jpg 茗荷谷って「谷」が付くだけに地下鉄が地表を走ってる。
渋谷でも、四谷でも、地下鉄が高架になってたりするから変だ。
隣の御茶ノ水も、地下鉄が神田川を渡ってたりする。
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 Tarouの大好きな
東京の原風景
学生街の喫茶店 ガロ アルバイトは
プレスライダー
ginre_thumb_1.jpg 春日通りから、茗荷谷の駅を入ってすぐのボロアパートが俺の愛の巣。
管理人のオバサンが怖くってねえ。
「Tarouさん!あんまり友達連れてくると水道代、倍もらうよ!」
「トイレの水だってタダじゃないんだからね!」
って、皆が皆ウンコするわけじゃないのに。
そのトイレだってメチャクチャ狭いんだから。
ウンコの時なんかトイレットペーパーに紐を通したのを首に下げて行く。
拭く時に尻を上げると頭が当たってドアが開く。
オバサンがウロウロしてる時は、みんな定期券で駅のトイレまで行くことしばしば。
窓の開いてる部屋がTarouの部屋
tarou05_thumb.jpg 部屋の窓が10センチ開いていたら、誰でも入室OK。
完全に閉まっていたらお取り込み中で、入室不可。
下駄箱に合鍵がない時は、留守中。
同僚の公民館みたいな部屋である。
家賃、当時で三万一千円。山手線のど真ん中にしては安かった。
しかし、机の上に置いたペンが、東に転がる。                                  
若かったぁ〜あのぉ頃ぉ〜 神田川 かぐや姫
湾岸が好きでして、暇さえあれば晴海埠頭とか、
日の出桟橋のあたりでぼんやりと、海を見ていた。
気分はドラマの主人公。でも、頭の中は「今夜、何食おうかなあ?」
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今日の仕事は辛かったぁ。後は焼酎を飲んで眠るだけ

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