いつも車で通る道

 夏が終わり,だからといって秋にもなりきっていない今の季節はちょっぴり憂鬱だ。刈り取り後の田圃は突然その役割を奪い取られたようでこちらもちょっと寂しい。今はまだ青々とした木々の緑も,もうしばらくするとその色を変えてくるだろう。

 毎朝通勤するときにこの道を通る。

 左側は竹野保育園と宇日神社,右側には竜海寺があり,たくさんの木が茂っている。それらは道路を覆い隠すように枝を伸ばしていて,今はまだ緑のトンネルのようになっている。
 毎朝この小道はちょっとしたラッシュに見舞われる。保育園に子どもたちを送ってくるお母さんたちの車や自転車がやってくるからだ。時々乗り物から降りた親子のほほえましい会話を目にする。そんなときは親子の様子を横目にゆっくりと車を走らせる。保育園児たちにも目はいくが,お母さんの方についつい。それにしても若い人が多いなあ。

2004,10,1


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