春の猫崎半島 赤島

 5月になった。
本当に久しぶりに、魚釣りにいった。

 昼の真っ盛りにいったせいもあり、アタリはあまりなかったが、アイナメ、ガシラを1匹ずつ釣った。釣れないのでワカメを採ることにした。ワカメを採っているときに気づいたのであるが、足元の岩に「ソゾ」と呼ばれている海藻がついていた。この海藻は強烈な磯の香りがする。「ソゾ」はこの日の夕飯のみそ汁の具になった。そのおいしさは言葉ではうまく表現できない。鍋のふたを開けると、ぷーんと磯の香りが立ちこめ、食べると口の中に磯の香りが広がる。食感も少し歯ごたえがあっていい。

 ワカメやソゾを採っての帰り道、遠くに見える猫崎半島の赤島をスケッチした。この大きな岩は三層の岩から成っている奇岩である。しかも、なぜか不思議な存在感がある。


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