サイパンの通りにあるマーケット
僕たちのいたときのサイパンは、風の止まるときはなかった。太平洋を渡る風は常にあって、それがサラサラと横切っていく、そんな感じだった。 太陽が顔を出すと、その日差しはとてもきつかった。光の粒が直接肌に突き刺さるように感じた。風はいつも吹いているので、空気がよどむなんてことはないのだろうなと思う。
滞在したホテルの前にマーケットがあった。おいている品物は日本のそれと何ら変わらない。ただ、書かれている文字が違うだけだ。
近くて遠い国もあれば、そうでない国もある。 「サイパンはアメリカの領土でなく自治領だから、自分の国のことは誰の指図も受けずに決められる」と言ったチャモロのガイドさんはかっこよかった。
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