秋の日差しの中の裏路地

季節はいつしか冬になってしまった。

 11月の終わりに、久々に一枚描いてからもうすでに一ヶ月が過ぎていた。時間の過ぎるのは早いなあと感じてしまう。あの時、もう一枚鉛筆でスケッチしたのだが、そのままにしていた。
 あの時の秋の日差しの印象が残っていたので、「こんな感じだったかな」と色を付けてみた。


「こんなものかな」と筆を置く
「見せて」と妻

「・ ・ ・ 。」

「ま、いいか ・ ・ ・ 。」


 冬になって雪が降りつもると、この路地は通れなくなる。普段は人通りの少ないまさに裏路地で、消雪装置が施されていないからだ。しかし、その分すっぽりと雪に覆われとてもきれいだ。そんなときの夜は街灯や窓明かりに照らされ神秘的な通りに変身する。

もうすぐ、そんな冬がやってくる。
でも、年々雪の量が少なくなってきている。
今年の冬はどうだろう。

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