竹野川河口

 1998年の夏は今までにない天気だった。夏の日本海側といえば、日差しは強くともカラッとしてさわやかなはずなのに、いつもムシムシしていた。

 赤道付近の異変がこういったところにまで及んでいるらしい。地球には柵やしきりがないことを考えれば、至極当たり前のことのような気がする。

 いつの間にか自分のところだけをみて暮らすようになっていたんだなあと、改めて思った。

 港の船は漁に出てしまい、すこしさみしい感じがした。遠くの日本海上の雲は厚かったが、光と陰のコントラストがきれいだった。


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