浜須井の小さなトンネル

 JR山陰本線は,竹野町の「浜須井」という小さな集落の中程を通っている。このスケッチをしたすぐ背後には山陰海岸の道路を挟んで小さな湾がある。トンネルの向こうは,道路沿いに数軒の家が並んでいて,家がきれるあたりから小さな川と並行して道はずっと奥まで続いている。川に沿って結構広い田圃が広がっていて,奥まったところにもう一つの集落「奥須井」がある。ここで毎年「長養寺ゆりまつり」が催されている。声をかけられていながらまだ行ったことはない。
 浜須井地区の海に面した山肌は梨畑になっていて,二十世紀梨が作られている。ここの梨は美味しい。果汁が多く,やわらかいけど歯ごたえがしっかりある。美味しいのは,潮風に あたるからだということを聞いたことがある。

2008,11,24

「長養寺ゆりまつり」
 30種類、約5000本のゆりが咲き乱れます。
 無住となった長養寺で地域おこしをと,地区住民でつくる実行委が草取り,球根堀などの大変な手入れを尽くして毎年“ゆりまつり”を開催している。


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