雪の集落

 少し前までは雪国の但馬といわれていた。しかし、ここ数年は雪が少なく、但馬は雪国じゃあなくなってしまったと思っていたら、昨年の暮れから雪が断続的に降り続いている。今回の雪はじっとりと水を含んでいて重い。よく冷えたなあと思っても、結構気温が高く、さらさらとした雪になるところまでは冷え切らないようだ。そういえば、このあたりの家の軒先につららを見かけることなんて無くなった。昭和の時代は、断熱も不十分だったが、部屋の中の風呂上がりのタオルも朝になるとカチンカチンに凍っていたことがよくあった。最近ではタオルを外に出していてもまず凍ることはない。
 また寒波がやってくると天気予報はいっていたが、はたしてどこまで冷えるのだろう。北極には巨大な寒波があると天気予報はいっている。この気象の太陽の黒点との関係は?温暖化の行方は?どのようなメカニズムが働くのか、興味深い。
 山間の肩を寄せ合って立ち並ぶ民家は、すっぽりと重たい雪に覆われていた。木々に積もっていたはずの雪はすっかり溶け落ち、葉っぱもなく寒そうだ。

2010,1,11


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