いつでも描けると思っていた橋が、8月7日に流された。写真は流されてしまった後の現場写真。竹野川の上流部での大雨が原因だ。仕事に出かける時には架かっていたのに、帰る時にはなくなっていた。竹野川が濁流になっていたので、嫌な予感がしたが、的中してしまった。架かって、2ヶ月ほどで流されたことになる。
また架かった時に、真っ先にスケッチしようと思っている。

 右のコメントは、描こうかなと思った時、流れ橋について話をした。聞いたことを忘れないうちにとメモしておいた内容である。 2ヶ月も前のことだ。

流れ橋

「流れ橋あるよなあ」
「あ、あの橋、この前架かりました」
「この前って、いつ」
「先週の日曜日」
「あー、そうなん。 ところで、橋を渡ったら畑があるんだろ」
「畑なんかありませんよ。森だけですよ」
「森?畑ないの。え、ほんと」
「橋渡ったら、森ですよ」

竹野川に架かる流れ橋。
大水のたびに流されてしまうが、いつの間にか架かっている。この橋のことを、橋の近所に住む中学生に聞いてみた。
橋の先には畑ではなく、森があるという。なんとも不思議な答えが返ってきた。しかも真面目な顔をして、「森があります」といいきる。でも、考えようによっては、これって、とっても素敵な答えなのかもしれない。彼女たちにとって、この橋を渡れば、森があって、木の実とかいろいろなものが取れるところ以外の、ナニものでもないのかもしれない。

09, 6,14


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