美術室

 木造校舎の教室は、やっぱりあたたかい。掃除用具入れ、背面黒板、版画のプレス機を置いた机、壁に貼られた数々の絵、どれをとっても年代を感じる。そのことがなんともいえず、あたたかい。

このあたたかさは、哀愁なのかもしれない 。

そういえば、「ニュー・シネマ・パラダイス」を見終わった時に感じた、寂しく、切なく、なんともいえない感情が心を満たしたが、しかし、それはすごくあたたかい人間のぬくもりだったように思う。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の最後のシーンとメロディが聞こえてきそうだ。

2009, 7,3


水彩画廊へ