竹野町にも国民休暇村ができた。もう１５年以上も前のことである。

　小さい頃、休暇村の建つ山で、アケビや椎の実をとってよく遊んだ。アケビのツルは見つけても誰にも言わないのが子供たちの掟だった。当時の自分たち子供にとって、この山は探検するには格好の場所だった。ナイフ一本あれば一日遊べた。

　今は、整備された遊歩道が西町から切り浜まで縦断し、さらに大浦、小浦など、周辺の海岸まで降りられるように整備されている。

　あんなに大冒険した山道が、今は食後にちょうどの遊歩道になった。