< 個 人 山 行 >
(2004年6月)  ・6月:斜里岳
6月:羅臼岳
 
  北海道百名山旅行 2,004年(第一)
 <斜里岳〔1547m〕>
 ・日 時:6月28日〔月〕~7月1日〔木〕 3泊4日
 ・参加者:武藤(CL・運転)・ 山本(現地本部長)・今在家(SL)
      ・石川(運転)・秋山(運転)・天岡(記録)・岡(現地参加)
      ・松田祐 (救急)・堀部(会計)・正木(記録)
 6月28日(月)曇り
10:30 西大津駅前集合
11:00 西大津駅出発 武藤・天岡車2台に分乗し関空へ。
12:30 関西空港着 昼食をとり出発時間までのんびり過ごす。
14:55 JAL2525便で関西空港出発
16:55 釧路空港着
17:40 武藤・秋山・石川さん運転のレンタカー3台に分乗し宿泊先へ。信号もほとんどない直線的な道路を軽快に走っていく。途中、小鹿が私たちを迎えてくれる。
18:40 阿寒湖温泉:阿寒ロイヤルホテルに到着。℡0154-67-2421
19:30 入浴のあと夕食。8:30先にフェリーで着ていた岡さん夫妻と明日からの打ち合わせ。
10:00 明日の夢を見ながら就寝。一昨日腰を痛め登山を断念され、岡さんのご主人と観光コースへ回ることになった山本さん、やはり元気がない。

 6月29日(火)晴れ 斜里岳(1545m)
4:30 起床。 朝、温泉に入った人も。入念に体のストレッチをする。
5:30 ロビーに集合。
6:00 ホテルに頼んでいた朝食用のおにぎりをもらい出発。昼食用の弁当をコンビニで買い、斜里町に向かう。林の中に鹿の群れがところどころで、悠々と草を食んで いた。エゾスカシユリ・オニシモツケが見られる。
8:00 斜里岳登山口(670m)(清岳荘)到着。
8:15 初日の斜里岳登山に期待も膨らみ、皆、張り切って出発。すぐに、少し黒ずんだ 雪渓が現れた。
8:47 小休止。衣服調整 スパッツ着ける。白花エンレイソウが。
9:13 下二股(800m)分岐。これより旧道コースに向かう。ここから何度も渡渉を繰返 すが、飛び石を外さないように慎重に渡る。黄色のウコンウツギの花が咲き誇っ ている。
9:20 小休止。白花イチゴも。三重、羽衣の滝ときれいな滝が続く。
10:28 万丈の滝、見事な滝だ。そして美しく可憐な花、花、花、教えて貰うがすぐ忘れ てしまい、今在家さんと花の名前の珍問答のやり取りで疲れも飛んでいく。
10:30 七重の滝。大きくてカメラに入らない。4枚ぐらい合わせなければ…
10:50 小休止。ヒメイチゲが愛らしい。シナノキンバイも。
11:00 上二股(1250m)。ウコンウツギが美しい、エゾヤマザクラも満開で 最高です。 キバナシャクナゲ、ミヤマダイコンソウもここからはゴロゴロした石も多く歩き にくい。胸突き八丁の急登を登る。

ウコンウツギ 
 エゾヤマザクラ
11:30 馬の背(1480m)。 風が強くガスっている中、記念写真を撮る。
チングルマ・コケモモ・エゾコザク が可愛いい。
11:55 斜里岳神社。マルバシモツケ(白色)・エゾツツジ・タカネグンナイフウロも。
12:00 斜里岳頂上征服。万歳。山本さん着きましたよ。ガスって展望効かず。残念だ。

斜里岳山頂にて 
 
斜里岳山頂を望む
12:25 馬の背との中間で、チングルマなどの花を前にし、ゆっくり昼食タイム。この頃 には風も止み、きれいに山頂が現れ、写真に収める。オホーツク海も瞬間望め、 思わず歓声が上がる。
13:05 馬の背に戻る。きれいに青空が広がり2度目の記念写真。チシマヒョウタンボ ク(紅色)・ミヤマオダマキも見られた。下山は、上二俣から新道コースを下る。
14:00 小休止。眼下にはオホーツク海が静かに広がり、右には登ってきた斜里岳が見え る。
14:26 熊見峠。ここまでハイマツとイソツツジの群落が続いている。これからダケカン バの多い樹林の急勾配の道をゆっくり慎重 に下りていく。
15:08 小休止。沢の音が聞えるようになったが、なかなか二股に着かない。
15:24 やっと 下二股に着いてほっとする。
16:05 登山口に到着。明日の羅臼岳に登れるだろうか?少々不安。
16:20 知床半島の先のほうのカムイワッカ湯の滝へ向かう。海岸線に出て走っていくと 正面に知床連山、右端に明日登る羅臼岳が見えてくる。
18:20 カムイワッカ湯の滝到着。とうとうと落ちる湯の滝。小さな滝つぼだが 時間が あれば、入ってみたかった。
19:15 今夜の宿泊場所 シーサイドパークホテル海 陽亭に到着。
  夕食は岡さん夫妻も同席して、賑やかな宴 となった。斜里岳の発案者の山本さんが登 ることが叶わず、その胸中を察するに余り あるものだった。
  岡さん夫妻も今夜と明日、ここに同宿され ることになった。

「一口感想」
・天岡
 北海道の山に登れるとは思いもよらなかった。皆さん、ありがとう。山本さん、松田昭さん残念でした。またの楽しみです。皆さん、ありがとう。楽しい4日間だった。
 いつまで、ついていけるか分かりませんが、よろしくお願いします。とうもろこし、じゃがいもも美味しかったです。北海道で運転したかったなぁ…・・ 

・正木
 趣のちがった二つの山に登れ、お花も沢山見られ、最高でした。皆さんほんとうに健脚でした。そしてよきリーダーとよき仲間がいたからこそ、今回の登山旅行の成功があったのだと思いました。                 

・石川忠雄
 十数年ぶりに、北海道の大地を踏みしめその大きさに改めて感動いたしました。変化に富んだ斜里岳の登山コース挑戦し、頂上を極め無事下山できたことを喜んでおります。ただ当方の勝手で、羅臼岳にお付き合いできなかったことを残念に思っております。 

・松田祐子
 私が、二日続けて、山行きが、できるなんて。感激の涙?を流せたのもメンバーのお陰です。技術アップに、心がけます。有り難うございました。

・秋 山
 北海道の山を登るなど夢夢考えたことも無かったが、この度百名山である斜里岳と羅臼岳の二山に登頂出来たこと大変喜んでおります。
 残念ながら両山共に頂上の天候が芳しくなく下界を見渡す事が出来ませんでしたが、反面高山植物の花が最盛期で綺麗な花々を鑑賞させて呉れました。これで山歴に百名山の二山を加える事が出来ました。

 北海道百名山旅行 2,004年(第二)
  
<羅臼岳〔1661m〕> 

 ・日時:6月30日(水)・晴れ
 6月30日(水)
4:00 起床。東に位置するだけに夜明けが早い。温泉に入る。
5:00 武藤・秋山・今在家車で出発。石川さんは急用で登らないことになった。ウトロで、 一軒だけのコンビにで、食料調達。
5:45 岩尾別温泉到着。駐車スペースが少なく停めるのに一苦労する。
6:17 木下小屋の横から出発。針葉樹林の中を穏やかな道が続く。
6:35 小休止。衣服調整。下生えに緑のユズリハがかなり目立つ。
6:55 オホーツク展望台で小休止。眼下には昨日と同じように穏やかなオホーツク海が見える。頂上まで、5.6キロメートルの標識あり。登っていくうちに、知床連山から正面にガスのかかった羅臼岳が、見える。
7:25 小休止。ダケカンバ・ミズナラの樹が多い。咲き残りのイチヤクソウも。
7:50 弥三吉水で小休止。疲れ気味の体に冷たくておいしい水が喉を潤し、生き返らせてくれる。

弥三吉水の美女達? 
 
巨大な角を持つ大鹿
8:03 極楽平で小休止。記念写真。ツバメオモトもちらほらと。
8:25 りっぱな角を持った鹿が悠然と葉を食べており、写真を撮ろうと振り向かせようと気を引くようにするが、全く無視するかのようにゆっくりと姿を隠していった木の枝が邪魔をしていたのだが、うまく撮れただろうか?
8:36 仙人坂で小休止。眼下にオホーツク海まで原生林が迫っているのが見え、知床五湖の一部も見える
8:55 銀冷水で小休止。ツマトリソウの群生も。
9:11 羽衣峠で小休止。ヒメイチゲがちらほらと、清楚である。   
9:20 大沢入り口。予想外に大きな雪渓が残っている。軽アイゼンをつけ、初心者はCL武藤さんとSL今在家さんの後ろについて登る。イワヒバリのにぎやかなさえずりも聞えてきたが、ガスが下り、風も強くなり、一時足を止めることもあった。
9:50 雪渓を上りきって小休止。ほっとする。ハイマツの縁にエゾノツガザクラ、エゾコザクラが可愛い。
10:05 羅臼平(1300m)から右へ進んで行く。歩きやすい道のせいか、昨日の斜里岳に比べペースが少し速い感じだ。
10:25 岩清水(1400m)で大休止。文字通り大きな岩から清水が雨だれのように落ちている。この大きな岩にも、イ   ワヒゲと名付けられた名前に似つかぬ小さな鐘形の白 い花とイワウメが、張り付くようにびっしり咲いてい る。うっかりすると見過ごしてしまいそうな小さな星 型のミネズオウも、あまり目立たないが岩壁に咲いて いて可愛い。そして紅色を帯びた満開のエゾノツガザ クラがあちらこちらと群落をつくり、とても可愛いくカメラの格好の被写体になる。
                       羅臼岳山頂にて感激の涙???
11:30 全員揃って記念写真。 秋山さんと二人で一等三角点を確認。
11:40 頂上を下りる。 
12:18 岩清水。昨日の斜里岳と同じようにたくさんの花の中で昼食。最高です。ホソバ イワベンケイ・メアカンフスマ・イワブクロ。     
12:40 下山開始。往路を戻る。  
12:54 小休止。
13:00 雪渓上部に出る。アイゼンをつけ、やはり登ったときと同じように、CL とSLの後ろに初心者はつき滑らないよう慎重に下る。
13:38 大沢入口に全員無事到着。緊張も解けほっとする。ここからはまた、歩きやすい 穏やかな道である。
13:55 銀冷水。~14:05小休止。~14:17仙人坂~14:29極楽平 
14:45 弥三吉水。羅臼岳の感想など話しながら小休止。
15:30 オホーツク展望台通過。 訳ありの先頭グループとどんどん差が開き、途中から 後続のグループもピッチをあげる。  
15:45 先頭グループ登山口に到着。
15:55 後続グループ登山口に到着。 
16:00 岩尾別温泉ホテル「地の涯」の林のなかにある無料の露天風呂に入り、しっかりか いた汗を流しさっぱりする。
16:37 宿泊先へ出発。途中、オシンコシンの滝に立ち寄る。これも見応えのある立派な 滝であった。
17:10 海陽亭に到着。
18:30 夜は北海道百名山「単独峰二山 連続二日制覇」を祝った。
 
 7月1日 (木) 曇り
8:00 ホテル出発。
9:30 少し時間があるので小清水原生花園に立ち寄る。そこには、童話にでてくるよう な可愛いいログハウスの原生花園駅がある。40年程前には蒸気機関車が走ってい たそうだ。  
10:30 網走刑務所博物館も見学。鉄道や道路建設などの労役に使われたという、当時の 受刑者の苦労がしのばれる。
11:15 空港へ向かう途中、広々としたジャガイモ畑や麦畑、牧場の緑が続き、北海道ら しい風景が広がっていた。
12:00 レンタカーを返し、目満別空港着。 
17:30 西大津駅前で解散。

「一口感想」
・おか
 「半信半疑の百名山」当初、羅臼岳に登ろう、を合い言葉が...折角、北海道に行くのだから斜里岳にも登ろうとの声に半信半疑??二日続けて斜里岳(1547)と羅臼岳(1661)にアタック、果たして登頂出来るのか? 今までに2泊3日の縦走コースを歩いているが!一夜置いたとはいえ二日続けての登山...なんと?若い人達に負けずに付いて歩けた、スゴイ!!私にもまだ...こんな気力...体力...脚力が在ったのだ!!...と再確認??を...した、北海道いきでした。
・ホリベ
 「こわいところ、数々ありましたが皆さんのお陰で百名山二つも登ることができました。感謝!感謝!バンザイ」
・むとう
 このツアーを企画・担当し、色々と失敗や反省点もありましたが、参加者には、怪我も病気もせず「北海道の百名山の旅」皆、元気に無事帰宅出来た事を皆様に感謝いたします。私にとっても、少々大げさですが定年後の人生において大変思い出に残る山旅となりました。有り難う御座いました。


《自主山行》北海道の旅 地上組報告 6/28~7/1晴れ

 出発の前日に腰痛になって参加が危ぶまれましたが、何とか自力歩行が出来るので、
     
登山は締めて観光旅行でもと参加しました。岡さんのご主人におんぶに抱っこの格好で
     
名所案内をしていただきました。幸い三回目と言うので順序良く廻って頂き 楽しい二日間を過ごせました。登山は来年にもう一度挑戦しょうと思っています。とりあえず写真で報告をします。
     
     
写真の紹介上段は左から関空・阿寒湖ホテルにて・オンネト池・二段目左から霧の摩周湖・硫黄山の噴火口・展斜路湖・三段目は・おしんこしんの滝・バンビ・知床大橋・四段目はカムイワッカ湯の滝(湯が流れている)知床五湖か羅臼を・熊の湯の露天風呂・鳥海山を上空から。以上楽しい地上観光でした。岡さんのご主人に感謝です。山本・石川忠・岡裕司
  記:やまもと