仏教の巻 その2
仏教の巻 後半
三乗十二分教について
まず、三乗の説明があります。すなわち、
声聞乗、縁覚乗と菩薩乗の三乗です。
声聞乗では、苦諦、集諦、滅諦、道諦の四諦によって得道する修行について道元禅師の考え方が示されます。
縁覚乗では、十二因縁による修行についての考え方が示されます。
また、菩薩乗では、利他を図る六波羅密の修行によって真理を得ることをめぐって説かれます。
ここで、波羅密とは彼岸に到ることだが、到るとは現成することであって彼方に真理があると思ってはならないと説かれます。
十二分教について
十二分教とは、経典を形式と内容によって十二に分類してものです。まず、如何なる基準で分類されているかを示された後、これは衆生を悦ばしめんが為に、十二分教を起こされたのだと言われる。
そして、この各々は、仏祖の眼睛であり、骨髄であり、光明であり、荘厳であり、国土であり、十二分教をみることは仏祖をみることであるとされます。
九分教について
仏教の内容を九に分類したものであり、ここで、釈迦牟尼仏の「我がこの九部の法は、衆生に随順して説く。大乗に入らんはこれ本なり。」との言葉を引かれています。