「畳」を使った諺(ことわざ)


女房と畳は新しい方が良い

 この諺の意味は誤解されている事が多いようですが、
 女房と畳の新しいのは、すがすがしく気持ちがよいものである。といった意味です。
 何も、女房殿を新しく替えた方が良いというのではなく、
 女房殿をもらった時のすがすがしい気持ちをいつまでも感じていたく、
 新鮮(綺麗)であって欲しいという 願望的?な意味がこめられているようです。
 ちなみに、「女房と鍋釜は古いほど良い」という諺もあります。^^;

悪人は畳の上では死なれぬ

 悪いことをする人は、畳の上で家族に見取られて死ぬことはできず、
 非業の死を遂ることが多いと言う事ですね。

起きて半畳、寝て一畳

 同じ意味で、「起きて三尺、寝て一畳」という諺もあります。
 どんなに広大な御殿に住んでも、一人の占める面積は
 わずか一畳か半畳であるという意味です。

千畳敷に寝ても一畳

 
同じ意味で、「千畳万畳ただ一畳」という諺もあります。
 千畳敷の大きな部屋に寝ても、実際に身体を横たえるのに必要な広さは、
 たった一畳あれば足りるという意味です。

畳水練 (畳の上の水練)

 同じ意味で、「畳の上の陣立て」という諺もあります。
 畳の上の水練(泳ぐ練習)では理論には詳しくても実際には役に立たないという意味です。
 つまり机上の空論に等しいということです。

新しい畳でも叩けば埃が出る

 
畳はワラやい草作ったものであるから、新しくとも叩けば埃が出るので、
 真面目そうな人でも、見かけだけではわからない。
 見かけだけで人を判断してはいけない。という喩え(たとえ)です。

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