第12号 別荘風紳士住宅設計
第35図より第41図に到る



管理人から・・・この設計をコンペに応募・・・
著者はこの設計図を別荘風と書いていますが、現在では郊外の高級住宅地に於いても宅地としての傾斜地は普通にあり、
そこには大小様々な住宅が建てられています。このイラストは、このままでも充分に面白い設計図と思っています。
しかし解説に述べられている仕様は、当然100年以上前に仕様書として書かれていますので、研究資料としては
今風にアレンジしてくださってよいと考えています。又外観、平面を少し変更してもかまいません。
2004・9・24




建坪数・48坪  総建坪数・・・・
建築費・壱万四千四百円  壱坪平均概算・参百円


第36図階下平面図

第37図・南側立面図

第38・39図・地下室平面図、2階平面図

第40図・

第41図・

 解 説
地下室は煉瓦積みとし、地上表面は花崗岩を接ぎ合わせ、1階以上は木造漆喰塗りにします。
 本設計は主として別荘風にしてありますから、海岸其の他の傾斜地に建築するのに適します。
この場合花崗岩の代わりに其の付近から掘り出した野石を、図の如く切合わせて使用すれば更に趣を添えるでしょう。
外部用の漆喰中には、水油を混入して雨濕を防ぐべく屋根は赤色常滑瓦、又はアスベスト赤板葺きとすれば、

山の青きと水の白きと相対して頗る妙でありましょう。様式は清酒を旨とし、内部は必要なものだけ、日本室を設け、天井を高くして、換気を遺憾なからしめました。
第40図、41図は縦横断面図で、内部を説明する為に添えました。
椽側は広く取ってありますから清風一陣浴後の涼を一家談笑の間に擅にし、遊戯室又雨日の鬱(うつ)を慰むるに足るでしょう。
尚又第37図立面図に示す如く、庭より直ちに遊戯室に入り、或るは階段を昇りて
椽側涼臺に行かれます。

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第26号 時計店設計
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