3端子レギュレーターを使ったパワーパックの製作

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 3端子レギュレーターという電子部品を使って、簡単な回路の鉄道模型用コントローラーを作りました。電圧制御で車輌をスムーズに走らせることができます。使用した電源トランスの関係で、小出力用の物が2個と標準的な出力の物が1個できました。なお回路図は、つぎのHPを参考にさせていただきました。

   帰ってきたギターダー No.3 可変電源装置の製作  http://www005.upp.so-net.ne.jp/guitarder/other/o-03-dengen.html

 1個目のパワーパックは、子供の頃に初めて買ってもらった、トミーナインスケールのセットに入っていた物をリニューアルする形で作りました。もともとは整流にレオスタッド、速度調節には電熱線抵抗が使われていました。電熱線抵抗が入っていたあたりに可変抵抗器や整流回路を入れました。ケースが金属製なので、3端子レギュレーターは金属のフタに取り付けて放熱板を兼ねるようにしました。出力端子や前後切り替えスイッチと電源トランスはオリジナルの物をそのまま使ったので、出力は 0.21Aと小さいでが、KATOやマイクロエースの電車やトミーテックの鉄コレ、モデモの路面電車程度なら難なく走ります。機関車など、消費電力が大きい車輌の走行には苦しいものがあります。

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 2個目のパワーパックは回路は同じですが、電源トランスには風呂の水を洗濯機に汲み入れるポンプで使っていた物を使いました。ポンプの部分が壊れて電源装置だけが余っていた物です。電源が別なのでコントローラー部分を小型にして、片手で使える物を作ろうと考えました。適当な大きさのケースを探したところKATOの車輌ケース(小)が使えました。前後切り替えスイッチを押しボタン式にしたり、つまみを小型のつまみやすい物にして片手でも扱いやすいようにしました。このトランスも出力が小さいので3端子レギュレーターの発熱も少なく、放熱板は小さな金属板で済ませました。部品点数が少ないので基板を使うこともなく、コンデンサーや抵抗・ダイオードなどはいわゆる空中配線です。

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 3個目のパワーパックも回路は同じですが、電源トランスに標準的な出力の物を使いました。トランスがやや大きいのでケースに悩みましたが、たまたまあった調味料の木箱を使いました。3端子レギュレーターの発熱はかなりあるので、底板に金属板を使ってこの板全面で放熱するようにしました。大きさはKATOやTOMIXのスタンダードタイプより小さいですが、機関車や長編成の列車も既製品と同じような感覚で運転することができました。

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回路が簡単なので製作は中学生の工作感覚で作ることができました。その割には実用的な物ができて満足しています。

*この記事を参考に製作される場合、電気絶縁など安全にかかわる内容は、自己責任でお願いします。特に狭い場所にAC100Vを配線する時や三端子レギュレーターの放熱については、充分にご注意下さい。(ヒューズや放熱板の使用がおすすめです。)

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