コイルで発電

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 要するに、全波整流してコンデンサに充電した電圧を測定しようというつもりだ。

 原理的にはピーク電圧が測定される。

 実際には各種リーク電流と、ダイオードの電圧降下が問題になる。
 ゲルマニウムダイオード1N60をブリッジにする。

 ゲルマニウムダイオードは、Vfとリークが小さい。

 ショットキーダイオードはVfがさらに小さい物もあるが、リークが大きいのが難。

 シリコンダイオードはVfが大きいので不可。
 手元にあった3.3μFの電解コンデンサをつなぐ。電解コンデンサはリークが大きいのでまずいのだが、仕方がない。

 積層セラミックコンデンサを使うとうまくいくかも知れない。

 100均でゲットしたネオジム磁石。一個12円50銭。レアメタルや哀れ。
 全体像。

 手持ちの中で一番入力抵抗の高いデジタルテスターで測る。

 ペンの先にセロテープでネオジム磁石を貼り付けて、コイルに出し入れしてみる。
 
結論:大失敗。
 メータの指示はぴくりとも動かない。 

考えられる原因:
(1) 発電電圧がゲルマニュームダイオードのVf(0.2Vくらい)×2=0.4V以下だった。
(2) リークが大きくてピーク電圧が保持できない。

 オペアンプで両波整流回路を組んだり、FETでバッファしたりすればうまくいくのかも知れないが、「簡易」でもなく、「分かりやすく」もない。

 とりあえず、この方法はだめでした。

  
P.S.

 いやいや待てよ、電圧が低いのなら高くすればいいのでは?

 そこで、大枚2,500円をはたいて買ったでかいネオジム磁石登場。「お金で解決するなんて、おとなネ。」って。

 こいつでやってみると、テスターの指示は0.56V。ダイオードの電圧降下分をくわえると、0.96V発電している事になる。
 ただし、こうして測った電圧が何を表しているかは十分考察する必要がある。

 ところで、12円50銭の磁石と比べると、この通り。

 並べて写真は撮れない。なぜなら、うっかりくっついてしまうと非常にやっかいな事になるから。