| あなたはやり直すことができる |
| ―ヨシュア記２０章１～９節― （5／5頁） |
「日本人一千万人救霊運動」の生みの親ともいうべき方は、 趙鏞基牧師の義母に当る崔子実牧師であろう。この運動の 提唱者は趙鏞基牧師であるが、それに先立ち、日本の救霊に 多大の貢献をされたのがこの崔子実牧師であった。 １９７７年３月、私は初めて訪韓し「第1回教会成長セミナー」 を受講した。その時、極東聖書学院で教えることになってい た私と三島実郎牧師は崔牧師と交わる機会を与えられ、 「ハレルヤおばさん」として世界的な伝道者となるに至った 証を聞くことができた。彼女はクリスチャンだったが、４０歳まで 女性実業家として、事業と金銭のために東奔西走し、その 結果、会社はどんどん拡大されていった。彼女は事業欲に 溺れ教会生活から遠のいた。熱心なクリスチャンだった母親は 心配して「そんなことしていたらいつか大変なことになる」と 度々警告したが、耳をかさなかった。しかしやがて試練が襲っ てきた。大事な母が死に、続いて長女が死んだ。夫は外に妾 を囲い、家庭はバラバラになった。その上成功していた会社が 倒産。彼女は多くの借財を抱え、絶望のあまり自殺をしようと 山に登った。  ところがその山には祈祷院があり、そこで偶然にも友人と 出会ったことを通して、彼女は聖会に出席した。その聖会の 講師によって語られたメッセージは、荒（すさ）み渇いた心を 癒し溶かして、彼女を悔い改めに導いていった。彼女は泣いて 主の前に詫びた。その時、圧倒的な聖霊のバプテスマを受け、 何時間も何時間も汲めども尽きせぬ泉の如く異言がほとばしり 出、深い深い喜びと希望に満ち溢れたという。そして彼女は これまでの生活をやり直し、その後一切を捨て神に献身。 やがて神学校で自分と同様の不幸な状況にあった趙鏞基 牧師と出会うことになる。かくして趙師は崔師の長女である 聖恵と結婚、この二人の出会いによって世界最大の教会が 造り上げられることになったのである。崔子実牧師もまた、 自らの人生をやり直した人である。やり直すことによって 素晴らしい祝福の人生を全うしていった人である。 そしてあなたも、あなたの人生をやり直すことができること を知ってほしい。あなたはこれまでの人生に失望しているだ ろうか。自分はもうやり直すには年を取り過ぎていると思って いるだろうか。或いは、自分の人生は多くの挫折と失敗で傷 だらけだ、もうやり直すことはできないと諦めているだろうか。 しかし心配は無用である。クリスチャンの特権は、いつでも、 どのような状況にあってもやり直すことができるということで ある。なぜなら人生を新しくやり直すことは父なる神の御心 であり、主イエスはそのために十字架を通して道を備えて 下さったのであるから。ハレルヤ！  5/5ページ  |