D 移植日2〜移植後1日目
<移植日1からのつづき>
看護師により事前に血液中の酸素の濃度(?)を知るためのセンサーを左足の親指にテープで固定、心電図と血圧も自動で測定してしまう最新式のモニターもつなぐ。ひでくんの身体にはIVHのルート、電極の線や血圧自動測定のベルトも含めると7本の線がつながることになった。移植終了まではとくに安静にとの指示に従い、がんばった。
18時過ぎに「うがいしたい!」と言った。のどが痛いとのこと。「粘膜障害かもしれない。 しっかりうがいを」との指導が主治医よりあった。後で移植チームの主治医に喉を見てもう。「見たところでは赤くなってない。でも、粘膜障害が始まったかも」とのこと。20時10分に移植のルートがはずされた。移植は無事終了。今のところ喉以外の不調はないようだ。
2日ぶりに病院で出されたパックジュースを飲んだ。夕食は、本人が気を使って先に薬を服用し、30分してからほんの少し食べた。朝の採血の結果が知らされ、白血球値は1490だった。
回診のドクターから、気分はどう?と聞かれたとき、「あんな〜、ひでくんの上に、誰か人がおる」と言うので、びっくり! 7階にも病室があるのでそのことが気になっていたようだった。意識ははっきりしていた。普段からそんなこと言ってたら、変化が判りにくいなぁ〜とドクターの言。
3月11日(木)[移植後1日目]
移植前日からプログラフ(免疫抑制剤)の投与がはじまっている。それに加えてこの日からはロイコプロール(造血促進剤)の投与がはじまった。メソトレキセート(免疫抑制剤)も注入された。また、経口薬はウルソ(VOD予防)に加えゾビラックス(感染予防)が始まった。
この日は吐く事もなく一日元気にしていた。食事も少量だが三食とった。喉も痛くないようだ。頻尿にはこちらも慣れてきた。
朝6時過ぎに鼻水が出たのでティッシュが欲しいと言われ、渡すと、鼻血だった。出るわ出るわ、止まらない。ナースコールすると宿直のドクターまで来た。「血を飲みこんでもいいから上向いて!そうしないと止まらないよ!」と言われ、上を向かせる。薬をしみこませた綿を鼻に詰めると垂れてこなくなった。しばらく上向きでじっとさせた。もう止まっただろうと思った9時過ぎ、くしゃみが出た。血の塊と詰めていた綿が勢いよく飛び出した。再び綿を詰めたと思ったらまたくしゃみが続く。何度も詰め直すことになる。
排便は泥状の便を4回。心電図の線と点滴が絡まったりして、準備にも時間がかかる。間に合わなくて1度下着に漏らした。排便中におしっこを床に2度飛ばしてしまった。さらには、便が足に付いてしまったり、忙しかった。
Copyright c 2005 Taiju-makuhide, All Right Reserved